マーケット感覚とは何でしょうか?
あなたは意識していますか?
ちきりんさんの本、初体験。
わたしの今年の目標の一つが「月4冊(以上)本を読む」です。
記念すべき、最初の一冊に選んだのが、有名ブロガーちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」です。
ちきりんさん、もちろん名前は知っていましたが、実は本を読むのは初めて。真剣に読書と向き合う(?)のも、結構久しぶりでして、ドキドキしながら読み始めました。
感想です。
ソフトな装丁とかわいい似顔絵から、つい「読みやすいソフトな本」をイメージしていたが、とんでもない。電車の中で片手間に読むのでは消化しきれない、骨太の本。
世の中の常識と言われていることを徹底的に疑い、「マーケット感覚」から正しく評価することで、自分の価値を上げて、生活を豊かにすることができると伝えてくれている。
気づきです。
・世の中は変化している。変化を拒否していると、別のものにとって代わられてしまう。
・自ら変わることによって、マーケットを味方につけることができる。
・マーケット感覚というのは、常にモノ(物質的なものとは限らない。サービスも含む)を相対的に評価して、「自分にとっての価値」を基準に考える感覚を持つこと。
・誰かが作った評価(例/本の価格、行政の規制、等)に従っていることは当たり前ではない。限られた環境で正解と思えることでも、世界基準で考えたら当たり前ではない。
キャリアに関するマーケット感覚
本の中にこんな記述があります。
これからは一生に一つの専門性ではなく、10年、20年ごと、時には数年ごとに学び直し、一生の間に複数の専門性を身につける必要があります。つまり、専門性を身につけたうえで、変わり続ける必要性があります。
普通の仕事であれば、10年やって一人前になれないなんて、ほとんどありません。むしろ、10年どころか、5年やって一人前の仕事ができないようではお話にならない、という業界の方が多いはずです。
すごく納得できるなと思うのと、少々ショックな面もあります。
わたしは、前職で25年間の会社員経験を持ち、ファッション小売業界で存在するかなりの職種を経験しました。「ただ長く働いてきただけ」と自分では思っていましたが、案外、この「続けてきたキャリア」がお客さまに刺さるものだというのは、様々な機会に実感することがあります。
しかしながら、ファッション業界は、今や完全に飽和業界。オーバーストアです。ネットショッピングの発達により、「服を買うには店に行く」なんてことはすでに崩壊しています。
わたしが培ってきたキャリアのうち、「店舗経験」というのは、必要とされなくなる時代が来るのでしょうか?
ネットの世界でも、コミュニケーション
今、何でも便利になって、変化の激しい時代だからこそ、何が一番求められているのか?
間違いなくコミュニケーション能力です。
接客販売というのは、コミュニケーション能力をフルに発揮して、お客さまに満足していただく仕事です。
お客さまのニーズをつかみ、お客さまが欲しい商品を提案し、お客さまに満足していただく。
この一連の流れは、実はネットショッピングの世界でも変わりません。
今やコミュニケーションというのは、対面の世界ではなく、キーボードで紡がれる文字の世界でも当たり前に存在しているのです。
マーケット感覚とコミュニケーション
ちきりんさんは、マーケット感覚とは「自分にとっての価値を認識する力」と伝えています。
マーケット感覚が発達した社会は、全ての人にとって「いいもの」ではなく、自分にとって「いいもの」を選ぶことができる人が豊かになれるのです。
お客さまは何を欲しいと思っているのか。
お客さまにとって価値あるものとは何なのか。
マーケット感覚を身につけて、お客さまとの濃いコミュニケーションをめざしたいですね。
あなたの大切なお客さまのために、あなたが最も良い情報を提供できるのも、コミュニケーションのなせる業です。
本当に価値ある情報を伝える手段として、対面接客によるコミュニケーションの価値はますます上がることでしょう。