わたしが今やっている「スタートアップ期起業家のビジネスプロデュース」という仕事は、わたしに向いている仕事です。
好きで得意でやりたいことだから、そして、今までの経験から得たものを全て活かすことができるから。
なぜ、そう思えるのか? 自信を持って言えるのか? ちゃんと理由があります。
人生曲線って、ご存知ですか?
人生曲線というのは、生まれてから今までの自分の人生の浮き沈みを曲線で描いたグラフのようなものです。
主観的な幸福感の度合いを縦軸に、年齢を横軸に設定します。そこに、今日までの自分の人生を曲線のグラフで書き込みます。
人生が昇り調子だった時期は曲線が上向きになり、下降気味だった時期は曲線が下向きになります。それぞれの時期において、人生の転機となった印象的な出来事を書き込みます。
どんな体験をした時に自分は「上がっている」のか、「下がっている」のかを感じることができると、自分の過去の体験をお客さまに「刺さる」ように伝えることができます。自分の人生を、ただ時系列で遡るだけでは、なかなか気づけないことです。
同じ体験をしても、感じ方は違う
例えば、「大学に進学した」というライフイベントに対して、
「希望通りの大学に合格できてうれしかった」というのはプラスの感情が働いていますが、「一生懸命に勉強して、第一志望の大学に進学したけれど、燃え尽きてしまった。やる気が出ない4年間だった」となれば、プラスのはずのライフイベントに対してもマイナスの感情が働きます。
「第一志望に落ちて、やむを得ず滑り止めの大学に進学した」というのはマイナスの感情が働いていますが、「滑り止めの大学にやむなく進学したけれど、生涯の伴侶と出会えた」のであれば、マイナスだったライフイベントもプラスに転換します。
要は、感じ方次第。同じ事実に対して、どのように解釈しているかの違いです。
感情を読み解いて見えてきたこと
体験や出来事に対して、あなたがどのように捉えているのか?
あなたの感情、感じ方、それこそが、今のあなたを形成している価値観です。
あなたが今の仕事をするに至ったのには、必ず何らかのきっかけ、人生の選択があったはずです。
今の自分に至ったのはなぜなのか? どんな出来事や体験があなたの価値観に影響を及ぼしているのか? どんな人生の選択が今のあなたを形成しているのか?
お客さまは、あなたがどんな仕事(仕事内容)をしているかということより、あなたがなぜその仕事をしているのか(仕事をする理由)ということに興味があるものです。
人生曲線を読み解いて、わたしは自分が本質的に持っている「プロデューサー気質」に気づきました。自分がなぜプロデュースをしたいと思っているのか、その理由も思い当たることができました。
その原点は、高校時代にさかのぼることができました。
次回に続きます。