どんなビジネスでも、お客さまとの信頼関係がないことには成り立ちません。
そうは言っても、全く初めてのお客さまとどうやって信頼関係を作ったらいいの? 悩みますよね。
かくいうわたしも、会社員時代、お客さまとの信頼関係づくりについては、かなり誤解していました。
会社員時代、3年間ほど、営業企画部という部署に所属していたことがあります。
「営業」に関する「企画」を立てて、実践していくための仕掛け全般を請け負っていました。
わたしが主に担当していたのは、販売促進(販促)、その中でも主にインストアプロモーションと言われる、店内販促を担当していました。
店舗にお買い物に行かれる際のことをご想像していただきたいのですが、店内には商品以外に様々なものがあります。その中で、内装や装飾品以外のもの、店内広告、ポスターやPOP等の表示物の企画を立てたり、制作のマネジメントをしたり、時には自分で制作したり……。が、わたしの仕事でした。
ショッピングセンターに出店していると、周りは競合店だらけです。同じようなデザイン、同じような配色、同じような価格帯の商品を置いている店はごまんとあるので、その中でいかに目立ってお客さまに選んでいただくか、熾烈な競争の日々でした。
よそに価格で負けたくない! もっとデザインを見せなければ! 「商品」のお得感を出して、「商品」を良く見せることで売上を上げようと、必死でした。
今となっては、思うのです。
あの頃、ショッピングセンターに足を運んでもらったお客さまに選んでもらおうと必死にやっていたけど、
家を出る前からお客さまに「よし、行こう!」と決めてご来店いただけるようにするにはどうしたらいいか?
と考えてやっていたら、結果は違ったものになっていたかな……。と。
いわゆる、ブランディングの考え方ですね。
当時のわたしは、ブランディングというものは、高級店、ラグジュアリーショップと言われる店や、個人経営で店主のこだわりがそのまま形になったような店でないと難しいのではと思っていたのです。
でも、そんなことありませんよね。
いわゆる、バジェットゾーン(お手頃)の価格帯の店舗でも、お客さまに選ばれ、指名され、目的来店していただける店はいっぱいあります。「お客さまはどうせ価格で選んでいる」というのは、単なる思い込みにすぎないのです。
店に足を運ぶ前にお客さまが決めているということは、どういうことなのか?
それは、すでにお客さまが店を信頼してくださっているということです。
過去の来店時に感じた気持ちや満足、アフターフォロー等、お客さまの気持ちの中に、しっかりと存在しているから、お客さまは「ここで買おう」と思って来てくださるのですね。
このような、固定客、常連さんと言われるお客さまをどれだけ数多く持てるかが、どんな業界においても、今後を占うカギになりますね。
さて、ひとりビジネスで、このようなお客さまを増やすにはどうすればいいのか?
まずは、ひとりひとりのお客さまに対して真摯に向き合い大切にお付き合いすることから始めていただきたいのですが、
そもそも、最初のお客さまにどうやってきてもらえばいいのででょうか? どうやって信頼してもらえばいいのでしょうか??
初対面のあなたをどうやってお客さまに信じてもらうのか?
あなたの人となりを信じてもらうしか、仕方ありませんよね。
会社の入社面接であれば、履歴書や職務経歴書、お見合いであれば釣書、オーディションであれば写真と応募書類。
まずは、書類選考で受からないと、先に進めませんよね。
ひとりビジネスでその役割を果たすのは、あなたのプロフィールです。
あなたに興味を持っていただいた方に、まずあなたのプロフィールを読んでいただきましょう。
「こんなプロフィールを持っている人は、どんな人なのかな?」とお客さまに興味を持っていただけて初めて、その先に進めるのです。
まずは、プロフィールを充実させて、お客さまの書類選考に通ることをめざしましょう!