どんなカタチでも、どんなジャンルでも、どんなきっかけでもいいのです。お客さまに知ってもらうための「ネタ」さえあればいいのです。
お客さまに一瞬振り向いてもらうだけでいいのです。
毎年恒例の「よしもと男前ブサイクランキング2015」が発表されましたね。
真の男前は誰だ!?よしもと男前ランキング・2015が本日発表に!
男前ブサイクランキングに明暗、向井「サンキュー!」長谷川「はあ…」
男前1位は、パンサーの向井くん、ブサイク1位は、シソンヌの長谷川さんでした。
昨年まで3年連続で1位だったピース綾部さんとNON STYLE井上さんが「殿堂入り」したため、今年は両部門とも新しい優勝者が生まれました。
向井くんは、2012年3位→2013年2位と、着実に人気・ランキングともに上げてきており、ある意味満を持しての1位でしたが、シソンヌの長谷川さんのブサイク1位は、ちょっと意外でしたね。
「1位とるほど、そんなにブサイクかな〜」と。長谷川さん、確かに少々地味だけど、わたし的には、正直「ブサイク」を売りにしたり、ブサイクでいじられたりする要素はそれほどないと思っていたので。(笑)
でも、1位を獲った。これはもう、「キングオブコント」優勝効果ではないでしょうか。(長谷川さんご本人は、どうやら不本意のようですが……。笑)
娯楽の嗜好が多種多様化している現在、SNSや動画などのメディアを通じて、熱狂的なコアなファンが生まれやすい一方、アンチも生まれやすくなっています。
多種多様な価値観を尊重する、ということの一つの表現として、昔では考えられなかったマイナスイメージのランキングも調査・発表され、一つの指標として見られるようになりました。
ブサイクランキング
嫌いな芸能人ランキング
彼氏にしたくない芸能人ランキング
おバカランキング
etc.
きりがありませんね。
嫌いなら嫌いでいいし、ブサイクと思えばブサイクと思っていればいい。名誉の称号じゃないんだから、そんなことわざわざ言わなくてもいいのに。という考え方もできますが、
「何かブサイクだと思ってたけど、やっぱりそうなんだ!」
「わたし、何かヤダと思ってるあの人、世間の人もそう思ってるんだ!」
こんな「安心感」を得たいと思っている人がいるから、このようなランキングが支持されているのですね。
お客さまに見てもらおう、知ってもらいたいと思うのであれば、どんなカタチでも「目立つ」ことがまず必要です。
その点、「1位」というのは、いいものです。
特にこのようなランキングの1位は、なろうと思ってなれるものではありません。「◯◯ランキング1位です」という紹介は、お客さまの拍手を呼びます。それがマイナスイメージの、ネガティブランキングであっても、です。
マイナスポイントを逆手にとったプロモーション、いいですよ! 実に目立ちます。
なぜなら……。
本当に人気がない人は、このようなランキングに名前が入ることさえないからです。
人気があるの反対は、人気がない、ではありません。
無関心、誰にも知られていない。です。
どんなカタチでも、どんなジャンルでも、どんなきっかけでもいいのです。お客さまに知ってもらうための「ネタ」さえあればいいのです。
お客さまに一瞬振り向いてもらうだけでいいのです。
あなたの勝負はそこから始まるのですから。
あなたは、どうやってお客さまに知ってもらいますか?