ある世界で、トップになれなかったからといって、あきらめる必要はありません。
あなたのキャリア、あなたの強みを違うカタチで活かすことができる世界はあるのです。
そこでは、トップになれなかったあなたの「キャラ」こそが必要とされるのです。
宝塚出身のバラエティタレント
実は、ステージエンタテイメントが大好きなわたし。
歌舞伎、ミュージカル、といった、ショー的要素の強い華やかなものに惹かれます。実はとても興味があるのに、なかなか見る機会に恵まれないのが宝塚歌劇なんです。
子どもの頃、宝塚に親戚がいるという友達のコネで見に行ったのが初体験。その後、学生時代にやっていた学生ガイドの時、宝塚歌劇鑑賞がコースに入っていた修学旅行の仕事で何度も見せていただきました。
20〜40倍という倍率をくぐり抜けて宝塚音楽学校に入学して、宝塚歌劇団に入団後は、日々レッスンと自分磨きに明け暮れるタカラジェンヌの皆さん。退団後も、様々に活躍していらっしゃいます。
そんな中、最近よく見かけるこの方、宝塚歌劇団出身です。
遼河はるひさん。(写真はQさま出演時のご本人のTwitterからお借りしました。)
遼河はるひさんの出世作は?
遼河はるひさんの名前を一躍有名にしたのは、この番組です。
天才カンパニー(日本テレビ系)
おぎやはぎの2人が司会で、話題の新商品や企業のイチオシ商品を紹介する、プロダクト・プレイスメント形式の番組です。
ちなみに、プロダクト・プレイスメントというのは、Wikipediaではこのように説明されています。
広告手法の一つで、映画やテレビドラマの劇中において、役者に特定の企業名や商品名(商標)を表示させる手法のことを指す。現在はCMスキップなどの流行により、テレビ番組だけでなくCMの効力そのものが急降下しているため、新たな宣伝手段として日本でもようやく活発化し始めた。(Wikipedia)
なるほど。新手の広告宣伝手段なんですね。
この番組では、プレゼン担当者として日本テレビの女性アナウンサーが多く出演していましたが、その中に混じってタレントも何人か出演しています。遼河さんはその中の一人として出演しているのです。
ちょっと知的で、ちょっとS気あり、的な。いわゆる「デキる独身女性」のイメージですね。(結婚できないキャラもついてきてますね。)
宝塚出身者らしからぬ活躍フィールドの謎。
でも……。待ってくださいね。
遼河さんは、宝塚出身なんですよ。普通だったら、舞台とかミュージカル女優とか、ドラマや映画出演とか、活躍の場はそっち方面じゃありませんか?
実は、遼河さんも退団直後の2010年〜2012年は、舞台を中心に活動していたようです。ところが、2013年を境に、活躍の場をテレビ、それもバラエティに移しました。
なぜなのか? 実は、2013年から遼河さんが所属しているのは「プロダクション人力舎」
そうです。おぎやはぎ、アンジャッシュ、オアシズ、東京03といった「お笑い芸人」が多く所属している事務所なんです。
なぜ、遼河さんがこの事務所を選んだのか?? わたしにはひとつ思い当たる節があります。
トップでなくたって、いいじゃない。
宝塚時代の遼河さん
それは、遼河さんは宝塚では三番手止まりだったことです。
宝塚で「トップ」と言われる立場までに上り詰めることができるのは、ほんのひと握りの人です。そして、宝塚退団後、そのまま芸能界で一線級で輝き続けることができるのは、さらにほんのひと握りの方です。
宝塚の看板を背負っている限り、同じ世界にいる限り、いつまでたっても「トップ」とそれ以外の看板はついて回るのです。
それは、舞台やミュージカルなど、宝塚出身者が数多くいる業界ではより顕著なことでしょう。
わたしはこの世界でも一番になれないのかも。
そう思った退団後の遼河さんが新しい活躍の場所を探していた時、テレビバラエティの世界があると気づいたとしたらどうでしょうか。
宝塚出身のバラエティタレント。
この肩書きで語られている人は……。いません!!
市場は、ぽっかり空いていました。
ブルーオーシャンに気づいた遼河さん 、もうそこに行く以外の選択肢はなかったのではないでしょうか。
キラ星のごとき、トップ経験者の先輩たちがしのぎを削る世界から、自分だけの新しい世界に足を踏み入れた結果、輝きだした遼河さん。
目が離せません!!