強力なファーストインプレッションと、それが定着することで、時を超えてスゴイことが起こる……!
改めて、「キャラ立ちパワー」を思い知った事例があります。
その人は、太川陽介さん。
最近、「持ってる」と話題です。
何を持っているのか? それは、ズバリ「視聴率」です。
視聴率男・太川陽介にオファー殺到 56歳で再ブレイクの理由
2007年より、蛭子能収さんと出演しているテレビ東京系の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が大人気となり、今、最大級の再ブレイク期を迎えています。
「ぴったんこカンカン」「金スマ」「誰だって波瀾爆笑」
最近、立て続けに太川さんがゲスト出演したこれらの番組は、軒並み視聴率が上がったそうです。これらの番組の成否を決めるのは、ゲスト人選ありきです。いかに、今の太川さんにタレントパワーがあるかということですね。
でも、56歳の今になって、なぜ、太川さんはここまでブレイク??
その理由は、前述の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」で見せている仕切り力や対応力、家庭を大切にする父親・夫としての彼の持ち味にあるようですね。
「自分だってもう一花咲かせたい!」と心密かに願っている同世代男性や、「こんな夫がいてくれたらいいのに…!」と現状に不満を抱く同世代女性の心を見事に掴んだのではないでしょうか?
こんな本も出版されています。トンデモな人って、誰?(笑)
さて、太川陽介さんを語る上ではずせないのが「ルイルイ」です。
若い世代の方はご存知ないでしょうが、太川さんは、元々「アイドル歌手」です。
「ルイルイ」とは、彼の最大のヒット曲「Lui-Lui」のこと(及び曲中のかけ声)です。この曲で、太川さんは1977年の新人賞を総なめにしました。彼は一気にブレイクし、1978年から7年間、NHKの歌番組「レッツゴーヤング」の司会を務め、その他、民放のバラエティ番組にも出まくりでした。
1995年、女優の藤吉久美子さんと結婚後は、「おしどり夫婦」として夫婦でテレビに出ることも多く、家庭的なイメージが売りのタレント……。という感じでしたね。
ただ、ドラマや映画の主演を張るわけでもなく、冠番組があるわけでもない、太川さんは、よくいるタイプのタレントの一人だったはずです。
しかしながら、上記の「路線バス〜」で、視聴者のココロを掴んだ太川さんは、同世代の男性タレントから一歩抜きん出た存在になりました。
太川さんがここまでブレイクしたのは、現在の彼自身に魅力があるのはもちろんです。
しかし、彼には、若かりし頃から「ルイルイ」という決定的なイメージがついていたということは、大いに彼のキャラ立ちにプラスの影響を与えていないでしょうか?
「ルイルイ」、わたしもうっすら覚えています。どんな曲だったか、歌詞とかはさすがに思い出せませんが、かけ声だけは憶えています。
ルイルイから37年。こんなに長い年月がたっても、太川さんのキャラを決定付けているのは、間違いなくルイルイパワーです。
強力なファーストインプレッションと、それが定着することでこんなことが起こるなんて……! 改めて、「キャラ立ちパワー」を思い知った次第です。
同世代男性の希望の星として、太川さんには、もっともっとはじけてブレイクしてほしいですね!!