人生は思った通りになる、と言います。
常々「人生、どう生きるべきか?」「何らかのカタチで社会に貢献したい」と意識している人は、そのチャンスが目の前にやってきた時に、迷わずつかむことができるのではないでしょうか。
春と言えば、進学の季節。先日、法事で実家に帰った際、親戚の子どもたちも無事に進学が決まったと聞いて、ホッと胸を撫で下ろしました。
今、わたしは、学校や会社に縁のない生活をしているので、こういうことにどうも疎くなりますね。ダメですね〜。
とは言え、常に「学び」は意識してますよ。オトナの社会人、特に起業家にとって「学ばない」というのは、ありえない話です。自分を高めて成長させるために、今やるべきことを一生勉強、ですよ。
さて、今日お伝えしたいのは、一念発起して「学び」の場に飛び込んだ結果、新しい人生を切り開いた方です。
その方は、菊池桃子さん。
菊池桃子さんと言えば、わたしたちの同世代の方にとっては、アイドルとしての活躍の印象が強いですよね。彼女の「雪に書いたラブレター」は、一時、わたしのカラオケの十八番でした。
そんな話は置いといて(笑)、今、菊池桃子さんの肩書、このようになっているのをご存知ですか?
戸板女子短期大学客員教授。
え〜〜っ!!
元アイドルが、大学教授!?
菊池桃子さん、2009年に法政大学大学院政策創造研究科修士課程に入学して、2012年に修了しました。なんと、同年8月より、母校である戸板女子短期大学の客員教授として、キャリア形成について講座を持っているそうです。
アイドルが大学に行くのは、さほど珍しいことではありませんが、大学院となると話は別、ましてや、彼女が若い頃から身を置いた芸能分野ではない、純粋に大学院で学んだ分野において教える立場になったとは……。驚きです。
菊池桃子さんが「学ぼう」と思ったのは、お子さんを産んで、母親として、子どもの教育に関わったことがきっかけだったそうです。
彼女が学んだ法政大学大学院のHPには、このように菊池さんが紹介されています。
「子どもを産んでからは、まるで働くお母さんの代表のように意見を求められることが多くなった」という菊池さん。ある時、中学受験を控えた長男のテキストを見て、自分が習った内容とあまりに違うのにびっくり。芸能人として母親として自分磨きをしたいと考えていた菊池さんは、「よし!学び直しをしよう」と一念発起。「関心があった雇用政策の中でも人材育成の観点からのキャリア形成について勉強したくて、法政の社会人大学院を目指しました」。
菊池さん、アイドルを卒業した後でも、女優として、タレントとして仕事をしていく、というスタンスではなく、自分はどういう人間として生きるべきか、そのために何をしたらいいか、と、常に考えていらっしゃったのですね。
元アイドルの新しいキャリア像。
わたしの好きな言葉に、
人生は何度でもやり直せる。
チャンスの神様は前髪しかない。
というのがあります。
菊池桃子さんのような「元アイドル」という肩書きをお持ちの方、これまでどんな生き方をしてこられたでしょうか?
・結婚・出産に伴い、引退して専業主婦になる(例/山口百恵さん、石川秀美さん)
・アイドルをやめる際に一旦引退(活動休止)。のちに復帰し、女優・タレント・歌手になる。(例/伊藤蘭さん、田中好子さん)
・結婚・出産に伴い、一旦引退(活動休止)。子育てが一段落した段階で復帰し、女優・タレント・歌手になる。(例/堀ちえみさん、中山美穂さん)
・アイドル路線から、本格的歌手や女優に転身する。(例/松田聖子さん、中森明菜さん、小泉今日子さん)
芸能界を完全に辞めて、教育の世界に行かれた方はいらっしゃるのかもしれませんが、菊池桃子さんのような「元アイドルなのに、芸能界と教育界の二足のわらじをはく」というキャリアをお持ちの方は、いらっしゃらないのではないでしょうか?
キャラ立ち的にも、申し分ないですね。
わたしが常々お伝えしている、キャラ立ちの鉄板手法、
「◯◯なのに◯◯」というキャラ立ちフレーズ
2つの強みをかけ合わせる
菊池さん、この2つがバチっと当てはまっています。これは無敵です。
チャンスの神様の前髪、どうやってつかんだのか?
菊池さんは、子育てをきっかけにして、芸能人という立場だけではない、本当の自分とは何か?を考えた結果、教育者になるという新しい人生を生きることになりました。
また、ただ漫然と学んでいただけでは、母校で客員教授になるという道は決して開かれなかったとはずです。「何らかのカタチで社会に貢献したい」と思っていたからこそ、チャンスが目の前にやってきた時に、迷わずつかむことができたのではないでしょうか。
人生は思った通りになる、と言います。
自らの意思で、自分の人生を生きている菊池桃子さん、応援したいです。