ビジネスにおいて、第一印象はとても大切です。
最初の数秒間の印象の良し悪しが、後々まで影響すると言われています。
ということは、
数秒間で、自分のキャラを伝えることができれば、そのイメージは後々まで残るので、無理せずに相手の印象に残ることができる!
ということですね。
例えば、名刺交換時の自己紹介等のわずかな時間で、どうやって良い第一印象をもってもらうのか?を考えてみましょう。
まず、相手に刺さる、自分のキャラをわかっていなければなりません。
そして、それを短い時間で伝えることができるキャッチフレーズができていなければなりません。
とはいえ、これはなかなか難しいことです。
長い文章で伝えるよりも、短い言葉で伝えるほうが、ハードルが高いものですから。
「どんな状況でも面白くしてくれる達人」のワザ
「どんな状況でも面白くしてくれる達人」今田耕司さんが、解決のヒントになりそうなことを言っていました。
昨日、NHK-BSプレミアムで放送された「ザ・少年倶楽部プレミアム」にゲスト出演した今田さん、
ホストのKAT-TUNメンバーからの「バラエティ対応力をつけたい」という要望に応えるカタチで「トークスキルアップ熱血指導」が行なわれました。
よくある場面として、「生放送の時、CMに入る前の数秒間、どのようなリアクションをとればいいか?」という質問に対して、今田さんがあげた「コツ」をまとめると、以下のようになります。
1.流れてはダメ。メリハリをつけて決める。
2.急にやらない、自分が何をするのか、前もって相手に伝えてからやる。
3.自分のキャラクターに合った、イメージを高めるような短い動きを見せる。
4.ギャップを見せて、雰囲気をガラッと変える作戦もある。
今田さんは、
「時間帯や視聴者層に合ったことをやらなアカン」
「自分のキャラに合ったことをやらなアカン」
「得意なことがあるなら、それを見せる」
と言いつつ、具体的には、こんなアドバイスをしていました。
常にギャグを見せたがる田口くんに「ギャグをやる時は、流れるようにやらないで、きちんと止めて見せる」
変顔や変な動きをしたがる亀梨くんに「急にやっても相手はビックリするだけ。やるならやると、きちんと予告してからやる」
ボイスパーカッションが得意な中丸くんに「ボイパで短い印象的なリズムをやる」
生放送が苦手で、主婦向き番組でもシャドーボクシングで逃げてしまうという上田くんに「カッコイイ姿と変顔のギャップを見せる」
今田さん、すごいですね。
今田さんの指導により、バラエティ的スキル面では「まだまだ」のKAT-TUNメンバーひとりひとりの個性を際立たせ、なおかつ短い時間で視聴者に印象付ける技が伝授されました。
バラエティトークスキルを起業家のキャラ立ち戦略に応用する
わたしはこれを見ていて、「キャラ立ち戦略を成功させるためのノウハウと一緒だ……!」と思いました。
キャラ立ち戦略は、自分の良さが客観的に目立つように、自分の見せ方を際立たせてコントロールすることで、個性や特性を際立たせ、他との違いを明確にしてファンを作っていく戦略です。
キャラ立ち戦略を成功させるには、
1.お客さまに見せるべき「自分の強み」がわかっていること
2.自分の個性に合った「強み」の見せ方を意識して、お客さまにわかりやすく伝わるように工夫すること
この2つが必要です。
自分としてはコレを推したいから!と、お客さまからの見え方を考慮しないで見せ方を考えたり、目立たなければ……!と、本来の自分とは似ても似つかないキャラを演じても、残念ながら、お客さまには「刺さらない」ことが多いのです。
自分目線ではなくお客さま目線での見え方を意識することと、短い時間で相手に印象付けることができるように工夫すること。
この二つは、何よりも大切なことです。
スキルを自分のモノにするのに必要なのは……!
今田さんも、バラエティでのスキルアップを切望するKAT-TUNメンバーに対して、一人ひとりが「どのように見えたら魅力がアップするか」を念頭において、リアクションの秘訣を伝授していました。
ちなみに、この手のリアクション芸が超苦手な上田くん、なかなかできずに何度もダメ出しされ、終いには、今田さんに「自主練や、家で」と言われてのけぞっていました。(笑)のたうちまわる彼の姿を見て、わたしは「どんなスキルでも、完璧に身につけるのに、トレーニングは必要なんだな」と思ってしまいました。
今田さんの熱血指導により、短時間で視聴者に印象づけることができるバラエティスキルを手に入れることができたKAT-TUNメンバー、特訓の成果を見せてくれることが楽しみです。