あなたの大切な人、お友達が一生懸命にがんばっている姿を見たら、それだけで胸が熱くなりませんか?
結果はともあれ、そのプロセスに寄り添い、応援したくなりませんか?
言い訳のきかないチャレンジ!
昨日の関ジャニの仕分け∞で、横山裕くんと大倉忠義くんが「高卒認定試験」に挑戦し、見事合格した!というのをやっていました。
横山くんは中学校を卒業後、そのまま芸能界一本に専念し、大倉くんは高校中退だそうです。彼らは、おそらく10年以上、学校の勉強らしき勉強はしてこなかったことでしょう。
「アイドルで活躍していくのに勉強なんて必要ない」という若い時代を経て、彼らもアラサー世代となりました。「このままじゃいけない!」と一念発起したのでしょう。言い訳の効かない挑戦でした。
試験勉強を始める前は、いわゆる「おバカタレント」と大差ない珍回答ばかりだった彼ら。
「こんなにポンコツ!?」と、テレビの前で失笑した人も多かったことでしょう。
教科書を開くと襲ってくる睡魔と戦い、何度も同じ問題を間違え、試行錯誤に四苦八苦、2ヶ月間、連日連夜の猛勉強をしたそうです。
その結果、見事合格! 結果を聞いた時の二人の、なんとも言えない呆然とした表情、印象的でした。あまりに驚いて嬉しい時、人は自分の感情をコントロールできなくなるんですね。
横山くん。もらい泣き(TOT)
ポンコツブーム、来てませんか?
アイドル、タレントは、自分のカッコイイ姿を見せることでファンを獲得していくもの、だと思われていましたが、
今は「ポンコツ」な部分も全てさらけ出すことで、見る人の共感を得て、新しいファンがつく時代になりました。
そもそも、テレビやショービジネスの世界で活躍している人と言えば、卓越したスキルを見せることで人を幸せにできる「プロ」「プロ中のプロ」であり、存在そのものが「憧れの対象」「手の届かない人」でしたよね。
古くは、エルヴィス・プレスリー、美空ひばり、石原裕次郎。
少し前だったら、マイケル・ジャクソン、高倉健。
現在なら、マドンナ、レディー・ガガ。
いわゆる、スター。
でも、今、「ポンコツ」ブーム、来てませんか??
例えば、
●運動神経が良いところを見せるのがウリのはずなのに、走れない、飛べない、泳げないetcで笑いを誘う運動神経悪い芸人
●クイズ番組なら正解を競うのが当たり前なのに、珍回答で人気者になるおバカタレント
●視聴者の憧れの存在であるべきなのに、とんでもない癖や習慣、訳のわからないこだわりを持つアウトな人
できない&ダメなことが売りになる時代
いわゆる「知的キャラ」で売っているハズの人でも、ちょっとしたミスをして、自分でポンコツだと言ってしまう人もいますし、開き直って、自分のポンコツぶりをことあるごとにアピールする人もいます。
ひとつ間違えば嘲笑の対象にしていると言われかねないように感じられますけど、イイんですかね??
でも、こう考えてみてください。
がんばっているのにできない。
一生懸命なのに失敗してしまう。
焦れば焦るほどうまくいかなくて落ち込む。
わたしたちの日常でこういうこと、結構ありますよね。
そして、ほとんどの場合、わたしたちはそういう「カッコ悪い自分」を人に見せることができません。
笑われたら……。
バカにされたら……。
失望させてしまったら……。
でも、視点を変えて、回りを見てみてください。
あなたの大切な人、お友達が一生懸命にがんばっている姿を見たら、それだけで胸が熱くなりませんか?
結果はともあれ、そのプロセスに寄り添い、応援したくなりませんか?
確かに、何でもスマートにできる人はカッコいいです。
でも、そのプロセスが見えないと、いわゆる「共感」はしにくいものです。
特に関ジャニは守備範囲ではなかった(笑)わたしですが、彼ら(特に、ポンコツぶりが際立っていた横山くん)の姿を見て応援せずにはいられませんでした。
もし、あなたが、お客さまから「共感」してほしい、ファンになってほしいと思うのであれば、自分の中のポンコツな部分を見せることを恐れないでください。
人は意外性に惹かれるものです。
いつも素敵なあなたの、意外な「ポンコツぶり」を見て、お客さまは安心感を感じて、一気にファンになってくれることでしょう。
さあ、あなたはどんな「ポンコツ」ぶりを見せちゃいますか?