目的のためには、自分にできることはなんでもする。
成果を出そうと思ったら、それができる環境を自分の手元に引き寄せることから始めないといけない。
コレ、どんな仕事にも通じることです。とりわけ、ビジネスの世界では重要なことですよね。
個性派俳優、ムロツヨシさん
今週の「しゃべくり007」、ご覧になりましたか?
以前、このブログでご紹介させていただいた清水富美加さんがゲストでしたので、「これは見なければ〜!」と録画しておいたのですが、清水さんの前に登場した俳優のムロツヨシさん、面白かったですね〜。
「この日を待っていた! 自分を売るチャンス!!」
という、ガツガツオーラが満ちていたムロツヨシさん、パワー全開!しっかり爪痕を残しました。
最初はただ笑って見ていたわたしでしたが、見ているうちに「なるほどな〜」と思えるポイントがいくつかありました。
それは、長い下積み期間を経て、今やテレビにも映画にも引っ張りだこになったムロツヨシさんが、今のように「売れる」に至った、ある行動習慣です。
まずは、名前を覚えてもらう!!
芝居の仕事もない、彼女にも振られ、何もかもがうまくいかなくなった時、開き直ったムロツヨシさんは、こんな行動をとったそうです。
●いろいろな知り合いに会いに行きまくった。どこかで飲んでいると聞けば、出かけて行った。
●初対面の人がその場にいても、演劇関係者であれば「ムロツヨシです。使ってください。」と頭を下げた。
知り合いの輪を少しずつ広げることで、仕事は少しずつ増えたものの、まだまだブレイクまでは程遠い状態だったムロツヨシさん。
ある時、転機が訪れます。
ムロツヨシさんは、たまたま観に行った芝居の後の飲み会で、「踊る大捜査線」の監督、本広克行さんと知り合いました。
飲み会メンバーの中に知らない顔を見つけたムロツヨシさん、「え、あの人が本広克行監督!? マジか!オレ行ってくる!」と、いきなり猛アタック!!
お酌をしながら、とにかく「ムロツヨシです!」と名前を連呼!(笑) 最初はウザがられたようですが、これがきっかけとなって名前を覚えてもらい、本広克行監督の映画に出るようになったそうです。
それですぐブレイク……! というわけにはいかなかったようですが、このような地道な努力の結果、ムロツヨシさんのことを知っている人が増え、ムロツヨシさんの出演作が増え、ムロツヨシさんの存在が世間に知られていったのです。
才能・実力、あるから売れるわけではない
才能があるから売れる、実力があるから売れる、というわけではない。というのは、どの世界でも共通しています。
売れるためには、「知られている」という存在になることがまず必要、才能、実力は後から付いてくるものです。
ムロツヨシさんに限らず、演劇界でキャリアを積んできた方が、テレビや映画に出始めると、急激に露出が増えるということがよくあります。
今だったら、吉田羊さんや吉田鋼太郎さんといった方ですよね。
才能も実力もあるのに、売れていなかった(というか、世間一般に知られていなかった)、世に出るチャンスがなかっただけだった人は、実力を発揮できるチャンスを掴むことさえできれば、きちんと評価されるものです。
ということは……。いかに、知られる存在になることが大切なのか。
そのことを意識していたムロツヨシさんは、芝居の仕事で成果を出すのはもちろんのこと、当時の自分にできる最大の努力(営業活動)を行動習慣化していたというわけなんですね。
目的のために、最も必要な行動をとる!
売れるためにムロツヨシさんがやったことは、ほかにもいろいろあったはずですが、今回、彼がこのエピソードを語ったのには、どんな意味があるのでしょうか?
目的のためには、自分にできることはなんでもする。
成果を出そうと思ったら、それができる環境を自分の手元に引き寄せることから始めないといけない。
コレ、どんな仕事にも通じることです。とりわけ、ビジネスの世界では重要なことですよね。
芸能人は究極の個人事業主。その最たる事例をムロツヨシさんに見せていただきました。
ちなみに、ムロツヨシさん、毎週木曜日21:00〜NHKの「 LIFE〜人生を変えるコント」、毎週日曜日21:00〜TBS系「ナポレオンの村」出演中です。どちらも、毎週楽しみに見ています!