キャッチフレーズとは、お客さまにあなたに興味をもっていただくためのものです。
あなたに対する「どんな人かな?」という興味は、イコール「どんなことをやってきた人なのかな?」という、あなたの過去への興味につながります。
キャッチフレーズの例、アスリート出身タレントの場合
先週の土曜日、わたしの大好きなテレビの企画が放送されました。
めちゃ×2イケてる! 抜き打ちテスト
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今回は、元トップアスリートばかりを集めて「バカ世界新」を決めるというもの。
集まったのは、今はタレント活動をしていても、元はバリバリのアスリートの方々ばかり。とは言え、テレビ的な見せ方を心得ている人も多く、本当に安心して見られました。(評価のポイント、そこ? 笑)
さて、楽しく見ていたわたしですが、「なるほどね〜」と思ったことがありました。
それは、アスリートの紹介VTRについていた、紹介キャッチフレーズです。
世界最速の男 スピードスケート元日本代表 清水宏保
清水さんの場合、ココに「長野オリンピック金メダル」と加わると、彼を表すキャッチフレーズとしては完璧ですね。
地球三周半の女 マラソン元日本代表 千葉真子
千葉さんは、番組冒頭で「(勉強もしないで)わたしは地球を三周半くらい走ってきたんです!」と、スポーツに打ち込んだ結果、勉強が苦手なことの言い訳(笑)をしていたのですが、この言葉がそのままキャッチフレーズとして使われていました。
一生懸命に練習に打ち込んできたことを「トータル◯◯万km走りました(練習しました)」「毎日◯◯km走りました」と表現するより、この言い方のほうが伝わります。
なによりも、「千葉さんは、あんなに小さい体で地球を三周半もしたんだ!」とイメージが湧きますし、面白いですよね。
キャッチフレーズの例、昔のアイドルの場合
キャラ立ち戦略で大切なことは、あなたがどういう人なのか?を言葉でお客さまに伝えることです。いわば、商品を説明するキャッチコピーならぬ、あなたという人を語るキャッチコピーをつくることが必要です。
例えば、一昔前、アイドル歌手はデビューの際、こんなキャッチフレーズをつけて売り出したそうですね。(当時は、レコードショップの店先に貼るポスターにこんなフレーズが書かれていたのでしょうか?)
山口百恵 大きなソニー、大きな新人
中森明菜 ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)
小泉今日子 微笑少女(びしょうじょ) 君の笑顔が好きだ
今、いきなり歌手、しかもソロデビューするアイドルを見かけなくなったので、このようなキャッチフレーズもとんと見かけなくなりました。
ただ、何かしらキャッチフレーズがあったほうが、初めての人には「イメージしやすく、わかりやすい」。これは事実ですよね。
キャッチフレーズの例、起業家の場合。
さて、起業家の人となりを語るキャッチフレーズをどのように作ればいいのか?
やり方は、既にいくつかブログ記事の中でお伝えしました。
キャラ立ちの鉄板フレーズ「●●なのに△△」
「◯◯なのに◯◯」今すぐできる、キャラ立ちフレーズ
「◯◯ぽくない」「◯◯みたい」を駆使してキャラ立ちしてみよう!
一番簡単なキャッチフレーズのつくり方は、以下のとおりです。
1.過去の経歴・実績、具体的な仕事内容、夢や目標等から、あなたを端的に表す言葉を書き出す。
2.「◯◯なのに◯◯」「◯◯でも◯◯」「◯◯で◯◯」といった「公式」に当てはめて文章をつくる。(公式の使い方はコチラ)
3.2で作った文章をブラッシュアップする。
キャッチフレーズは、あなたがどんな仕事をしているのかといった、具体的な肩書き(仕事内容)を伝える前に、お客さまに「あなた」という存在を知っていただくためのものと捉えてください。
一番わかりやすく伝わるのは、あなたの「過去」の成功事例や経歴、実績です。
「売上No.1達成」
「顧客満足度No.1」
「相談受付件数1000件」
「◯◯歴20年」
等等。数字で表すと、伝わりやすくなります。
「元◯◯」「◯◯で◯◯獲得」
とかも、いいですね。◯◯に他ではあまりお目にかからないような珍しい経歴や経験がはいると、なおいいですね。
「地球三周半の女」って、誰?(笑)
キャッチフレーズとは、お客さまにあなたに興味をもっていただくためのものです。
あなたに対する「どんな人かな?」という興味は、イコール「どんなことをやってきた人なのかな?」という、あなたの過去への興味につながります。
自分がやってきたことを、
「そんなの、当たり前でしょ」
「普通にやってきただけだから」
なんて、思っているのは、あなただけです。
例えば、千葉真子さんは、マラソンランナーとして「地球三周半走った」のですが、この「地球三周半」という練習量、マラソンランナーであれば、当たり前のなのかもしれません。でも、千葉さんが、このように言葉で表現したことで、「地球三周半の女」は千葉さんのキャッチフレーズになりました。
あなたが、何気なくスルーしてきて、記憶の底に眠らせてきたような、あなたにとって当たり前の過去の実績こそが、お客さまの興味を惹きつけることがあるのです。
ぜひ、自分の過去(できれば子どもの頃まで)をさかのぼって、あなたの中に眠っているリソース(財産)を掘り出してください。
お友達に話すと「え、そうだったの!?」と驚かれるようなことこそ、あなたがお客さまにアピールすべき大切な要素なんですよ。