あなたの当たり前は、決してお客さまにとっては当たり前ではありません。
自分の経歴、経験を数字で表してみてください。必ず、お客さまに刺さる「何か 」があります。
キャラ立ち戦略を考える時、今の自分をどのようなキーワードで表したらいいか?というのを考えますよね。
お客さまに伝わりやすく刺さりやすくするための一つのアドバイスとして、あなたの実績・経歴を「できるだけ数値化」してみてください。
◯◯歴◯◯年
◯◯◯円達成
◯◯◯人集客
会員数◯◯◯◯人
等。
わかりやすい例があります。
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
通称「ビリギャル」、書籍は累計発行部数55万部! 有村架純さん主演で、映画化も決まりましたね!
元々は、STORY.JPという投稿サイトに投稿されていた話です。
SRORY.JPに掲載されている元の文章のタイトルはこうなっています。
学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話
このタイトルが全てですね。こういう話です。
そしてこのストーリーを書いた坪田信貴さんの著者プロフィールは、
高二時点で小学校4年生の学力しかない素行不良のギャルを教えて、1年で偏差値を40あげさせて、慶應大学に現役合格させた学習塾の先生。
と書くことができます。
おそらく……。坪田さんは、地元では知る人ぞ知る的な塾の経営者であったのでしょうが、全国的な知名度はゼロに等しかったはずです。「ビリギャル」と出会って、彼女を合格させた結果、この実績を120%活かして、自分を売り出すことに成功しました。
この書籍タイトル、および坪田さんのプロフィールに、うまく数字が使われているため、読み手のわたしたちは非常に坪田さんがどういう人なのか、イメージしやすくなっています。
高二時点で小四の学力 → 6年分の学習が遅れている!
1年 → 6年分の学習を1年で取り戻し、なおかつ、慶應大学合格できる学力を身につけさせた!
偏差値40 → 慶應大学合格には、偏差値は70が必要だとすると、元々は偏差値30!
「いくら何でも無理でしょ!?」と思えるようなことを成し遂げた著者の坪田さんは、この「プロフィール」を武器に世に出ました!
「ビリギャル」本の販促ポスター 数字を使いまくっていますね。
出版不況と言われる昨今。実に、毎日200点以上の新刊が世に出ているんだそうです。
ただ、1万部以上発行され、1万部以上売り上げるのは、1年間に1000点程度。
10万部以上の「ベストセラー」となると、ごくわずかです。
出版社の編集者さんは、できるだけ多くの企画を出して、多くの本を世に送り出して、何とか「1冊」でもベストセラーを出したい!!と、日々企画を探しているそうです。
そんな編集者さんが何よりも注目しているのは著者プロフィール!!
なんと、本の出版は企画よりも著者プロフィールで決まることもあるんだそうです!
プロフィール的におもしろい経歴の人であれば、「こういう企画で本を書きませんか?」というオファーもあるんだそう。
何を言うかではなく、誰が言うか、で人は聞く気になるということですね。
でも、その「誰」は有名人でなければダメとか、きらびやかな経歴でないとダメとか、そういうことではないんですね。
「そんな自分は有名人じゃないし、大した経歴もないし」つい、そう思ってしまいがちですが、あなたが当たり前のようにやってきたこと、続けてきたことの中に、案外自分で気づいていない、お客さまに刺さる「プロフィールのタネ」が眠っているものですよ。
あなたの当たり前は、決してお客さまにとっては当たり前ではありません。
自分の経歴、経験を数字で表してみてください。必ず、お客さまに刺さる「何か」があります。