あなたを魅力的に見せるのは、「あなたにしかできない感情体験」に基づいた、ストーリー性&説得力のあるプロフィールです。
お客さまの心を揺さぶり、あなたに興味を持たせるのは、ストーリーです。
良いストーリーとは、時系列で語られるとは限りません。印象的な出来事やそれに伴う感情の変化が語られていることが大切です。
ストーリー性のあるプロフィールを作り上げるために、ぜひ人生曲線を活用していただきたいのです。
大切なのは、感情体験
あなたは、子どもの頃のこと、どのくらい記憶していらっしゃいますか?
もし、何か覚えていることがあるとしたら、淡々と過ぎていった日々の出来事ではなく、感情を伴う体験ではないでしょうか?
●家族でディズニーランドに行った。(楽しかった)
●運動会で一等賞をとった。(うれしかった)
●写生大会で表彰された。(誇らしかった)
●リレーの選手に選ばれなかった。(ショックだった)
●友達とケンカして、悪くないのに父親に怒られた。(悔しかった)
●可愛がってくれた祖母が亡くなった。(悲しかった)
印象的な体験には、必ず感情が伴っているはずです。
同じような体験をしたとしても、感じ方は人それぞれ違います。
例えば、「記念受験」のつもりで一流大学を受験して落ちたとしても何とも思わないかもしれませんが、絶対合格できる自信があったのに落ちたとしたら、ショックは大きいですよね。
どのような出来事に対して、あなた自身がどのように感じたのか、ココがポイントです。
感情体験の持つ意味に気づく
例えばわたしの場合、「プラスの感情が働いた体験」には、こんなものがありました。
(ライフイベント)高校時代、音楽部で合唱をやっていた。(コンクールで良い成績をとるために毎日頑張っていた。)
(プラスの感情)一番熱中したのは、毎年3月の演奏会。それも、歌うことではなく、プログラム作りや演出に誰よりも熱中した。
(ライフイベント)大学時代、学生ガイドとなって京都の観光案内をやっていた。(旅行に来られたお客さまに喜ばせるために、趣向を凝らしてがんばっていた。)
(プラスの感情)ガイドの仕事以上に楽しんで熱中していたのは、ガイド仲間との旅行やパーティといった企画を立てて実行して、参加者を楽しませることだった。
(ライフイベント)会社で販売促進の仕事について、販促物やイベントの企画をしていた。(特に得意だったのが、ファミリーセールの企画・演出の仕事だった。)
(プラスの感情)集客広告づくり、顧客動線づくり、再来店を促すプロモーションまで、「売るための仕掛け」を考えて実行するのが何よりも好きだった。
高校、大学、会社員時代。記憶にある限り、わたしはイベントの企画に携わっている時、本当に気持ちが上がっていました。ずっと、好きで楽しんでやってきたことだから、今でもやっぱり好きなんです。
自分が前に立ってあれこれやること(例えばセミナーとか)も、好きは好きですけど、本当は演出やプロデュースの立場の方が向いているし、好きなんだと思います。
人生曲線を読み解いて、わたしは自分が本質的に持っている「プロデューサー気質」に気づきました。
お客さまは、あなたがどんな仕事(仕事内容)をしているかということより、あなたがなぜその仕事をしているのか(仕事をする理由)ということに興味があるものです。
今の自分に至ったのはなぜなのか? どんな出来事や体験があなたの価値観に影響を及ぼしているのか? どんな人生の選択が今のあなたを形成しているのか?
魅力的なプロフィールを作成するためには、このような情報が必須なのです。
ビジネスプロフィールの役割
ビジネスの成功のカギを握っているとも言われるのが、プロフィールです。
プロフィールは、単なる自己紹介ではありません。自分の生い立ちを時系列で語ればいいというものでもありません。
「絶対受注名刺」で有名な名刺&プロフィールコンサルティングの第一人者、福田剛大さんは、ビジネスプロフィールをこのように定義しています。
「自分の過去の経験や実績が、自分の今の仕事にどのようにつながっているかを明確にし、これからどのようにしていきたいかをそこに落とし込むことで、自分自身の”仕事の流儀”としてビジネスを加速させるもの」
あなたのことを知らないお客さまに対して、あなたがどんな人で、どんなビジネスをしているのかをわかっていただき、仕事を受注できるプロフィールが必要なんですね。
無理なく、ビジネスにつながるプロフィールを書くには、人生曲線を描いて人生を振り返ること、とても有効です。ぜひ、お試しください。