「おいしそう」な匂いにつられて、つい行列に並びたくなりませんか?
「◯◯%OFF」の派手なポスターや呼び込みの声につられて、バーゲン中の店には入りたくなりませんか?
理詰めではなく感情を揺さぶる五感に訴える情報(視覚イメージ、音、味、匂い、手触り)を与えられて、わたしたちは無意識に「行動」を変えてしまうこと、よくあります。
この「人間の習性」使えそうですね。
自分へのごほうびは、ゴールイメージの視覚化!
突然ですが、あなたは「自分へのごほうび」をあげるタイプですか?
わたしはそれほどあげるタイプではないのですが、やたらと「自分へのごほうび」を用意する方、いらっしゃいますよね。
そういう方に聞いてみると「面倒なことや難しい目標に立ち向かう時、達成できたらこれが手に入る!と自分のモチベーションを上げるためにやっている」というコメントをもらうことがほとんどです。
なるほど、ゴールイメージを明確にするってことですね。
「◯◯が終わったら、行列のできるパンケーキを食べに行こう!」
「◯◯がクリアできたら、欲しかったアクセサリーを買おう!」
それでやる気が出て、成果につながるのであれば、意味はありますね。
ただ、やたらと「自分にごほうびをあげる」タイプのわたしの友達は、「確かにやる気は出るけど、ごほうびばっかりあげてるとお金もすごく減る(笑)」と言っていました。
モチベーションの正体
モチベーションというのは「やる気」と訳されがちですが、そもそもは「目的に向かった行動」という意味なんだそうです。
気持ちだけではなく、行動が伴っていないとモチベーションとは言えないのですね。
よく「モチベーションが上がらない」と言いますが、これは「やる気が出ない」ということではなく「やる気が出なくて行動に移せない」ということになるということですね。
つまり、モチベーションが上がらなくて困ることは、行動できないこと。
と言えそうです。
上げようとしても上がらないのが、モチベーション
仲間や部下のモチベーションを上げたいとあれこれやってみても、ほとんどの場合うまくいきません。
モチベーションというのは、外からの働きかけで上がるものではないんですね。
自分にとって、その行動をする意味が明確になって、ゴールイメージも明確になれば、自然とモチベーションは上がるものです。
それは、人からの働きかけでどうこうなるものではありません。
心から「やせてきれいになりたい」と思えば、ダイエットもがんばれるものですが、人から「やせたら」とか「ダイエットしなよ」と言われて始めるダイエットがほとんどの場合挫折してしまうのは、これが理由です。
感情が動かしているもの
とは言え、普段、わたしたちは、五感を刺激する多くの情報にさらされていますので、外からの刺激や働きかけに影響されたり反応したりして、自分の考え方や感じ方が変わることもよくあります。
この「刺激に対して反応して、自分の感じ方や考え方が変わる」という作用を利用すると、モチベーションに影響を与えることができます。
モチベーションというのは「目的に向かった行動へと突き動かされる感情」が源です。
モチベーションをあげるには、とにかく感情に働きかけるのです。
理詰めではなく、文字情報や数値情報ではなく、五感に訴える情報(視覚イメージ、音、味、匂い、手触り)、etc.
「おいしそう」な匂いにつられて、つい行列に並びたくなりませんか?
「◯◯%OFF」の派手なポスターや呼び込みの声につられて、バーゲン中の店には入りたくなりませんか?
あなたのお客さまも、モチベーションを刺激する、そんな情報を待っているのかもしれませんよ。