日テレ女子アナ内定取り消し問題が、「和解→入社決定」という形で決着しました。
日テレ女子アナ内定取り消し問題については、わたしは「元々聞いていなかったアルバイト歴を問題にするのはルール違反」だし、「法を犯したわけでもないのに、なんでそんなことを問題にするの?」と思っていたので、日テレ側の内定取り消しの理由は理由になってないと思っていました。
日テレ側が折れた形で解決したので、まあ、良かったですね。
この問題について、小島慶子さんが独自の目線での意見を出していて、わたしはとても注目していました。
女子アナ内定取り消し裁判に「そろそろ本当のことを言おうよ」
日テレ女子アナ内定取り消し騒動の根底に「箱入り娘プレイ」
小島さんと言えば、元TBSアナウンサーで、長い間ラジオパーソナリティを務め、その「歯に衣着せぬ発言」の数々が「女子アナらしからぬ」と話題になることもしばしばだったようですね。最近では、オーストラリアに移住して、仕事のたびに日本に来ているということが話題となっています。
小島さんの意見の論点はこんな感じです。
●女子アナには、男性の欲望を満たすために、暗黙の了解のうちに「いい子」を演じることが求められている。
●「高度の清廉性が求められる」という建前のもと「無垢ないい子」が採用されているはず。
●ホステスのアルバイト歴は「いい子」像がプロの演技であることを白日の元に晒してしまう恐れがあり、それはテレビ局側にとっては都合が悪い。
●女子アナには「高度の清廉性」が必要なのではなく、本当は「無垢ないい子」を演じることができる子が必要だというのが本当のところ。
●視聴者も、ミスコンやタレント活動を通じて、自分を選ばれたとして引き上げようとしてきた女子アナばかりだということに、みんなもう気付いているのだから、もうそろそろ本当のことを言ったらどうか?
会社の人事の基準、採用の基準は会社それぞれあっていいので、別にそれについて文句をつけるというわけではないのですが、「高度の清廉性」なんて、そんなことを本当に誰も求めていないのに、それを内定取り消し理由にするのは、ちゃんちゃらおかしいよね、と言う小島さん。
彼女自身が、局は違えど、テレビ局の女子アナとして過ごした経験から、仕事における本音と建前の差と、それによってねじ曲げられ、摘み取られた才能の数々を見てきたから言えることなのでしょう。(彼女自身についても。)
要は、自分を信じて、自分に求められている役割を理解して、期待されるように「演技」してみせて、視聴者を喜ばせることができれば、女子アナとしての役割は十分果たされているというわけです。
テレビ局のイチ社員とは言え、女子アナは日常的にテレビに出て、人目に晒される立場です。
噂になってナンボ、話題になって覚えられてこそ、意味があるというくらい、図太くなれないと、とてもやっていけない仕事です。
日テレに採用が決まった笹崎里菜さん、入社が叶って本当に良かったです。
でも、おそらく、しばらくの間は好奇の目から逃れることはできないでしょう。
でも、人の噂も75日。バーターだ、親の七光りだと言われた人たちだって、圧倒的な実力があれば、そんな声をかき消してしまいます。
杏さんは、渡辺謙さんの娘ですが、渡辺謙さんの娘だから話題性があって売れたなんていう人がいるでしょうか?
高橋真麻さんは、高橋英樹さんの娘ですが、高橋英樹さんの娘だからフジテレビを辞めても引っ張りだこだなんていう人がいるでしょうか?
いませんよね。
タレントと女子アナは違うと言う人もいるかもしれませんが、視聴者にとって「テレビに出ている人」という位置づけは同じです。
好奇の目に晒されるのは覚悟の上で、笹崎さんの活躍を期待しています。