売れる人になりたい。でも、一体どうすればいいのか……。
お悩みのあなたに、ひとつの例をご紹介します。(フィクションです。)
Aさんという人がいました。Aさんは、ミュージシャンになりたい、と思っていました。
でも今は CD冬の時代。オリコン週間1位でも10万枚を超えない時もある位だし、ミリオンヒットなんて夢のまた夢。
Aさんはどうしたらいいのでしょうか。
昔も今も、音楽が好き、音楽で身を立てたいと思う人は結構いるはずですよね。楽器スキルがなくてもパソコンで簡単に作曲ができる時代になりましたし、参入障壁は結構低くなっているんじゃないんでしょうか。楽曲をYoutubeで発表することも簡単にできますしね。
でも、作品を作ることができるのと、その作品が売れることとの間には、天と地の差があります。
Aさんに3つの質問をさせていただきました。
Q.あなたはなぜ音楽をやっているのですか? これからどうなりたいのですか?
A.自分が悩んでいた時に音楽で救われた。音楽を使って、自分を表現することができた。音楽を単なる趣味で終わらせたくない、なんとかして世に出たい。
Q.あなたは自分の音楽をどんな人に聴いてほしいのですか?
A.人生の岐路に立って悩んでいる人に光を与えたい、自分の経験から色々伝えたい。
Q.あなたは音楽で身を立てて、将来どうなりたいと思ってますか?
A.たくさんの人に聴いてもらって、将来は、日本武道館を満員にしたい!
素敵な夢ですよね!
でも、まだお金もないし、肝心のファンもいない。でも、自分の歌を聴いてもらいたい。
Aさんは、自分の歌を聴いてもらいたい、たった一人の人をイメージして、心を込めて作詞作曲します。
作品ができました。
さあ、どうしたらいいでしょうか?
どうしても誰かに聞いてほしいのであれば、家族や友達の前でも歌うのではありませんか?
もっとたくさんの人に聴いてもらいたい。義理じゃない拍手が欲しい。
そう思ったなら、 Aさんはストリートミュージシャンからでも始めるのではありませんか?
自分の歌を聴いて、誰かが感動してくれている……。Aさんは、そんな情景をイメージしながら、心を込めて歌います。
そんなあなたの前に、足を止めてくれる人が現れました。なんと、Aさんがイメージしていたお客様にそっくりな人です。
その人は、Aさんの歌を聞いて、涙を流していました。
それから、その人は、Aさんが歌う日は毎回来てくれるようになりました。友達を連れてきてくれることもありました。一緒に来ていた友達が、また別の友達と一緒に来てくれる日もありました。
次第に、2人、3人、足を止めて聞いてくれるお客さまが増えていきました。 いつの間にか、Aさんの歌を聴く人は何十人にも増えていきました。
ある日、歌い終わったAさんの元に、音楽事務所の名刺を持った人が訪ねてきました。
そして……。
あなたには、こんな物語の主人公になっていただきたいのです。
ひとりビジネスからメジャーデビュー、もちろん目指してください。
でも、最初はインディーズで、いえ、それ以前にストリートミューシャンの世界でスターになっていただきたいのです。
そのためには、熱狂的ファンが必要です。
その熱狂的ファンは、たった一人からスタートするのです。
どんな人に熱狂的ファンになってほしいのか、イメージして作品を作るのです。
すべては、たった一人のお客様を決めることからスタートしてください。
たった一人のお客様の向こう側に、まだあなたが出会っていないけれど、たった一人のお客様と同じような人が何百万人もいらっしゃるのです。
日本武道館に立つという明確な目標を叶えたアンジェラ・アキさん