こんなにシンプルなことだったなんて……!
物事の本質って、そんなもんなんですね。
お客さまに来て欲しい〜!(でも来てもらえない)
説明しても買ってくれない〜!!(こんなに一生懸命やったのに)
誰に売ればいいのか、わからない〜!!!(買ってくれれれば、誰でもいいけど。)
あなたの心の叫び、聞こえてくるようです。
ですが、お客さまというのは、気まぐれで移り気なもの。あなたの思う通りに行動してはくれませんよね。
買ってくれるお客さまであれば、「どうして買ったのですか?「決め手は何ですか?」と聞くことはまだできますし、常連さんだったら嬉々として答えてもらえるかもしれませんね。
でも、買ってくれなかったお客さまに「どうして買わないんですか?」「買わない決め手は何ですか?」と聞いても、まず答えてもらえませんし、そもそも聞けませんよね〜。買ってくれないお客さまの「買わない理由」をつぶしていけば、必ず売れるとはわかっているけれど、それをするのは至難の技です。
だったら、違うアプローチをしてみませんか?
人間心理について、ちょっとした「真理」があります。
人は、自分の欲求を満たしてくれる人を好きになります。それも、わかりやすく。
例えば、
赤ちゃんは、おっぱいをくれたりあやしてくれるお母さんを好きになります。もし、お父さんが仕事にかこつけて全く育児に参加しないのであれば、赤ちゃんはどうやってお父さんを好きになったらいいのかわかりません。
幼稚園児は、一緒に遊んでくれる幼稚園の先生を好きになります。いたずらをして叱られることがあっても、一緒に歌ったり踊ったり、絵を描いたり、お弁当を食べたり、一緒に過ごす時間が楽しければ、ずっと好きなままです。
小・中学生の初恋はどんな人でしたか? 部活のキャプテンや花形選手、成績優秀、イケメンや美少女、クラスをまとめるリーダーシップがある、おせっかいなほど世話好き、いじめを許さない正義感がある、etc。マンガやドラマの世界で見た「カッコイイ男子」「ステキ女子」が目の前にいたら、好きになっちゃいますよね。
好きになったら、あばたもえくぼ(古い。笑)
その人が何をやっても素敵に見えるし、その人の好きなものはあなたも好きになりませんでしたか?
理由なく、人は人を好きにはなりません。
好きになるには理由があるのです。
人は、自分の想いや願いを満たしてくれる人を好きになるのです。
さて、このロジックを、お客さまに当てはめるのです。
あなたは、どんなお客さまが好きですか?
好きなお客さまのために、何をしてあげたいですか?
好きなお客さま、大切なお客さまの思いを満たしてあげるために、あなたは何をしてあげますか?
この問いに対するあなたなりの答えを出して、実行に移してみてください。
ポイントは、低いレベルでの満足や、他と比べて自分の方が……。的な満たし方をしないことです。
安いほうがうれしいだろうから。
この満たし方は、最悪。
お客さまがなりたい自分、手に入れたい世界、きっとあるはずです。
お客さまの想い、願いを叶えるために、あなたは何をしてあげたいですか?
ボランティアや採算度外視のサービスをしてくださいと言っているわけではありません。
あくまでも、お客さまに支払っていただくお金に見合う以上の、お客さまのイメージする満足レベルをどのように超えてみせるか、キモはここです。
ここまでしてくれるの!?
感謝にあふれて、不幸になる人はいません。
お客さまに感謝していただくには、あなたは一体どうすればいいのか?
過去の恋愛や大切な友達関係づくりに置き換えて、たった一人のお客さまを満たすことに集中してみませんか?