自分が無理なくできること、何の苦もなくできること、自分にとって自然な振る舞い。
それが人に求められて評価されるといことほど、ラクで楽しいことはありませんよね。
それを自分のキャラにして、コントロールすることができれば、これから先の人生、どんな風にでも泳いでいけます。
求められているのは、◯◯キャラ
ブログ記事
アスリート出身タレントに学ぶ「ぶっちゃけ」ブランディング
の続きです。
かつては、誰も思いつきもしなかった、アスリート出身女性タレントのバラエティ進出。
今、それが求められているのは、なぜなのでしょうか?
その理由は、彼女たちの「ぶっちゃけキャラ」にあります。
浅田真央ちゃんの姉として、常に真央ちゃんに寄り添い、真央ちゃんのスポークスマンとして扱われていたのに、その実は妹と比べられてグレた過去があり、また、赤裸々な恋愛トークをすることで、「真央の姉」ではなく、等身大のひとりの女性としての姿を見せている浅田舞さん、
「オグシオ」と常にセットで扱われ、コンビ解散後も、常にこの枕詞がつきまとい、新しいパートナーと競技を続け、幸せな結婚をした潮田玲子さんに対して、度重なる故障のために引退し、結婚したもののすぐ離婚という、典型的な「負け犬キャラ」になってしまった小椋久美子さん、
元アスリートという肩書きはあるものの、彼女たちが見せている「素の自分」「NGギリギリまで見せる寸止め感」が評価されているのではないでしょうか。
自虐、自慢。それも、見せ方
今や、テレビバラエティの世界で評価され求められているのは「素の自分を劇場的に見せる」ことができる人です。
ある人はそれを「自虐キャラ」というカタチで見せ、ある人は「自慢キャラ」というカタチで見せます。
前者の代表は森三中の黒沢かずこさん、後者の代表はNON STYLEの井上裕介さんと捉えていただくと、わかりやすいですよね。(笑)
自分のキャラを意識して見せることで、視聴者に「あの人、何〜?」「おもしろい!」と感じてもらうことで、好き嫌いの評価の対象となります。
たとえ、「嫌い」と評価されることがあったとしても、何の話題にものぼらないことに比べたら、知名度を得るという点においては、はるかに効果があるのです。(これを確信犯的に狙っているのが、NON STYLEの井上さんですね。笑)
自分がなぜ求められているのか、自分の何がウケているのか、
何をやれば好かれて、何をやれば嫌われるのか。
ひょっとしたら、浅田舞さんも、小椋久美子さんも、まだよくわからないまま今に至っているのかもしれません。
今の段階では、ただ、求められる自分を素直に受け入れて、ありのままの自分を見せているだけなのではないでしょうか。
それが、テレビ的には「ぶっちゃけ」として、評価されているのです。
見せる自分を意識して、コントロール!
自分が無理なくできること、何の苦もなくできること、自分にとって自然な振る舞い、それが人に求められて評価されるということ。
これほどラクで楽しいことはありませんよね。
あなたのめざす境地は、ココではありませんか?
わたしは、プロデューサー視点で、浅田舞さんと小椋久美子さんを見て、タレントとしての将来、どうしたらいいのか? 大変おせっかいながら、考えてみました。
今後、お二人がこのまま芸能界で一つのポジションを得ていきたいとお考えなのであれば、ひとつだけ意識していただきたいなと思うことがあります。
今は、おそらく「素の自分」のままで勝負して、自然に成果を得られているはずです。
でも「ぶっちゃけ」キャラは、いつまでも使えません。ネタを出し尽くしたら、その先はありません。
先々使えるのは、自分で自分の強みを自覚し、見せる相手によって見せ方をコントロールすることです。
例えば、アスリート出身タレントの大御所で言うと、川合俊一さんの財テク、松岡修造さんの熱血応援、武田修宏さんのバブルキャラ、のように。
なので、今のうちに、自分にしかできない強みに気づいて、テレビ的に意識して見せることをしていかれるといいのでは……。と思います。
そのためには、自分で自分のキャラを決めつけてしまわないこと、周りにいらっしゃる方から、フラットな客観的な視点からのアドバイスを受けられること、必要です。
次はどんな姿を見せてくれるでしょうか? 期待します!