成功するために、教わった通りにすぐ行動!……しているのにうまくいかない……。
こんな悩みを抱えているあなた、大切なことを忘れてはいませんか?
すぐ行動する前に、やっておくべき大切なこと、ひとつあります。
日本古来の成功の条件、守破離
成功の条件として、よく言われるのが「すぐ行動する」ということです。
学んだことを素直に実行する
教わった通りにやってみる
徹底的にパクる(TTP)
何事も、自分で行動しないと、状況が変わることはありません。自分で行動してみて、初めてゴールまでの距離感や行動量に対する成果の量等、自分の肌感覚でわかるようになるものです。
「守破離」と言う言葉があります。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。
最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。
(出典:Wikipedia)
守破離とは、日本での茶道、武道、芸術等、日本文化の継承における師弟関係のあり方の一つです。何事においても、まずは「師匠の教えを守り(その通りに行動)し、自分の型を作る」ことにより、最後には、型から離れて自由になれるという考え方です。
まずは、言われた通り、教わった通りに「行動する」ことから始めるということですね。
現在では、ビジネスの様々な局面において、メンターや師匠の教えを受けて「その通りにやる」ことで、まず基本のやり方を身につけることが何よりも大切だというカタチで語られています。
なんとなくわかったら、つい、自分流にアレンジをしてみたくなるものですが、マスターできていない段階ではそれは厳禁。何事も「真似」から入って、型を覚えることが大切、ということですね。
ゴールを決めないまま、走り出していませんか?
ところが、「教わった通りにすぐ行動」しているのに、なぜかうまくいかない人がいます。
「すぐ行動」が成功の第一条件ではないのでしょうか?
ココには、実は大きな落とし穴があります。
それは、盲目的に「すぐ行動」しても成果は出ないということです。
例えば、初めてマラソンに挑戦する場合。コーチにトレーニングのやり方を学んで、すぐ走り出したらどうなるでしょうか?
あれ、ゴールの場所は確認しましたか? コースは確認しましたか?
ただ、闇雲に走ったって……。いつまでたっても、ゴールにたどり着けませんよね!!
そうです。
成果を出すには、目的が必要なんです。そして、目的を実現させるための目標が必要なんです。
目的:自分の限界に挑戦したい、達成感を味わいたい、日頃のトレーニングの効果を試したい、子供にいいところを見せたい、etc.
目標:◯◯時間を切る、完走する、etc.
目的も目標もないのに一生懸命走っても、ゴールができませんよね。それ以前に、絶対……。42.195km走れません!
「すぐ行動」しているのにうまくいかない……。こんな悩みを抱えているあなた、動き出す前に「何のために行動するのか?」自問自答する時間、とっていますか?
本当に時間をかけるべきことは……!
マラソンでもう少し例えますが、「完走できるだろうか」と不安な気持ちのまま、いつまでもスタートできなければ、永遠にゴールすることはできません。(これが「行動しない」という例です。)
「完走したい」「達成感を味わいたい」等といった目的意識・目標があれば、「どのようにしたら、実現するのか?(達成できるのか?)」を考えることはできます。
成果を出すためにどのように行動するのか? じっくり時間をかけて考えるのは、大いにアリです。
それで、スタートダッシュが少し遅れたとしても、しっかり戦略が練られていれば、挽回することができるものです。
ただ、考えた挙句に「無理だからあきらめる(何もしない)」というのは論外です。これでは考えるのに使った時間がもったいないですね。
諦めない限り、失敗はないのです。
失敗は怖いです。メンタルもやられるし、損した気分になるし、ネガティブになります。
でも、あきらめずにチャレンジし続ければ、失敗は「うまくいかないやり方を身をもって学んだ」になるのです。
本当にやりたいことならば、自分に信念があるのであれば、「どうすればできるのか?」と、ゴールから逆算して考える習慣をつけましょう。