SNSって不思議な世界です。
そこにはリアルの世界と同じような人間関係・交流関係があります。
面白いのは、SNSが変わると、同じ人同士でも交流関係が変わることです。
それにしても「いいね!」って何なんでしょう?
今日は、ちょっと思いついたまま、つらつらと書いてみます。
「笑っていいとも」が発祥!? 新しい人間関係
友達の友達は、みな友達だ!
今や、SNS的に常識となってきたこの言葉、もちろん元ネタはご存知ですよね。
昨年、31年半の歴史に幕を下ろした「笑っていいとも!」テレフォンショッキングのキーワードです。
番宣出演やら何やらで、本当の「友達」が紹介されているワケではないと視聴者みんなが気づいてしまっていても、「それはそれとして」続いていました。でも、最後の方は「明日のゲストをご紹介」みたいな感じになっちゃいましたね。
本当のお友達の連鎖で出演が可能なのであれば、こんなことはなかったはずです。
利害関係や損得抜きであれば、友達の輪というのはどこまでも繋がっていくものですよね。
6人たどっていけば、誰とでもつながれる!
六次の隔たりという言葉があります。
これは、人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになることができる、という仮説のことです。
世界中で、この説を立証するための実験が行われていますが、そのいずれの場合でも平均4〜7人を介せば、どんな人にでもたどり着くことができるという結果が出ているんですね。
これに似たこと、Facebookでよく経験しませんか?
例えば、見ず知らずの人からの突然の友達申請、よく見ると共通の友達に知った顔ぶれを多数発見し、だいたいの交友関係を掴んだ上で申請を受ける、とか。
例えば、セミナーなどで出会った初対面の方、Facebookの友達申請を受けて「あ〜、◯◯さんとお友達なんですね!」と、さらに話がはずんだり、とか。
共通の友達が、自分と知らない人を結んでくれるのですから、その輪をさらに拡大していけば、どんな人とも話のできる関係になれる……。ということ、夢ではありませんよね。
SNSが変われば、交流関係も変わる
Facebookだけでなく、TwitterやInstagram等、異なるSNSには異なるユーザーの集まりがあります。
最近、SNSが異なると、ユーザーの行動が変わるという経験をしました。
わたしは、ある有名な方(Mさん)とFacebookでお友達になっています。
Mさんは本を何冊か書いていらっしゃいます。わたしはMさんの本が好きだったので、講演会やサイン会に出かけて行って、そこで言葉を交わしたことはあるものの、おそらくMさんはわたしのことを覚えていないと思います。
普段、わたしはMさんのFacebookの投稿に対して「いいね!」やコメントをするには、ちょっと恐れ多い……!と感じています。
ところがMさん、わたしのInstagramに、最近よく「いいね!」をしてくださるのです!!
それも、わたしから「いいね!」をしに行っていたワケでもなく、Mさんの方から、ですよ。
Facebookの中で繋がっている友達関係と、Instagramで繋がっている友達関係、少し重なり合っているけれど、全然別の2つの輪になっていると言えますね。
これって、学校で言うと「同じクラスの部活の友達」みたいですね。クラスではそれほど一緒にいるわけではないけれど、部活ではいつも一緒、みたいな。
要するに、友達じゃなくて「ファンの数」
日本におけるFacebookユーザーは2000万人くらい。今や、LINEに思いっきり抜かれています。
それでも、なぜ、人はFacebookを信奉するのでしょうか?
それも「Facebookで1000いいね!を取ったら人生変わる」とまで言うのでしょうか?
わたしには、顔と名前が一致するほどの友達は1000人もいませんし、今必要だとも思いません。
ただ、わたしのことを知っている人は、何人だっていてほしいと思います。
そうか〜。
1000いいね!って、わたしのことを知っていて、わたしに共感してくれる人が1000人いる、ってことなんですか?
結果としてそうなれば、それはちょっと嬉しいかも。