自分にとって価値のある情報を手に入れるためには、なんらかのカタチでコストをかけないといけないものです。
例えば、お客さまとは、ファンとは、際限なく求めるものです。
自分が徹底的に満足できる情報であれば、ヒトはその情報を手に入れるためにお金を払うものです。
あなたは、ファンのためにどんな情報を発信しますか? それは、あなたのファンがお金を払ってでも手に入れたいと思うものでしょうか?
トップアスリートと交流ができる有料SNSがスタート!
エイベックスとサイバードが「athlete club」という有料会員制SNSを始めたことが話題になっていますね。
有名アスリートの指導受けられる有料SNSクラブ―ダルビッシュ1万1000円
月10万も!有料SNSに反応は…
「athlete club」とは、トップアスリートや文化人が会員に対し、リアルタイムで双方向のコミュニケーションを図ることができる会員制のSNSです。
Facebookのグループ機能を使って「トップアスリート・文化人の持っているノウハウ」が提供されて、双方向の交流が持てるコミュニティであるということが特徴です。FacebookグループのSNSの機能をうまく使っていますね。
ニュースネタになっているのは、ダルビッシュ有投手のSNSが月額1万1000円なのに対して、元プロ野球選手のパンチ佐藤氏のSNSは月額10万円だということです。
ダルビッシュ投手のSNSは、メールで双方向の交流ができるというのがウリですが、パンチ佐藤氏のSNSは「依頼者が満足するまで応える」という、直接アドバイスがウリのようです。
「有名人が個人の依頼にとことん応えてくれる」
こんな、夢みたいなことが現実化したということになりますね。
パンチ佐藤氏のSNS、一昨日まで入会者はゼロだったようですが、TBSの「ビビッド」で紹介された結果、2人の入会者が現れたそうです。
ニュース効果、すごいですね。本当にパンチ氏に心酔している長年のファンで、入会を検討している人はまだまだいらっしゃるのではないでしょうか。
「憧れの人発信の情報&リアルな交流」が手に入るというのは、ファンにとっては、お金には換えられない価値があるからです。
情報の価値、意識していますか?
いわゆる経営の三大資源というと、「ヒト・モノ・カネ」と言われています。また、これらの資源を無理なく無駄なくムラなく活用するには、情報が不可欠です。
豊かなはずの儲かっていたはずの会社の経営が傾く要因は、情報の読み間違いにほかなりません。
良質な情報って、本当に大切ですね。自分にとって必要な情報を得ることに、もっと価値を感じるべきですね。
あなたにとって必要であれば、コストをかけてでも、良い情報を集めたほうがいいです。
また、あなたは、自分が発信する情報についても、価値ある情報を発信してお客さまの役に立つことによって、自分の収益につなげることができるのです。
例えば、毎日書いているブログ、ただ書いているだけでは、何の収益も生み出すことはありませんが、ひと工夫することで、お客さまを集める立派な集客チャネルにすることができるのです。
会員制であることの意味
昔から、仲間が集まる会員組織というのはありました。サークル、友の会といったものですね。スポーツ系であれば、草野球やママさんバレーのチーム、音楽系であれば、部活OBによるオーケストラやブラスバンドといったものもあてはまります。
同じ趣味・志向性を持っている人の集まりは、お互いの興味の方向が同じなので、例えば初対面同士であってもすぐに親しくなれるモノです。
例えば、同じクラスの仲間よりも、同じ部活の仲間との方が、卒業後も付き合いが続いていたりしませんか? 価値観を同じくする人との「つながり」は、ゆるくても長く続くものですよね。
つまり、自分の価値観に共感する人にSNS上で集まってもらえば、そこにあなたを中心とした「つながり」が生まれるのです。
今話題になっている会員制SNSは「SNSを通じたつながり」を元に、誰もが会員組織を立ち上げて、しかも収益をあげることができる可能性をはらんでいます。
ただ、今の常識では「SNS=無料」が当たり前となっているので、いかに「限られたコミュニティで提供される情報に価値を持たせるのか?」ということが重要になってきます。
インターネットの普及により、「情報は無料で得られるもの」が常識になってしまいました。ただ、無料で得られる情報は、実に玉石混交です。自分にとって真に役に立つ情報を得るのには、実は見えないコストがかかっているということに、気づいていらっしゃいますか?
めざす情報にたどり着くために、検索を繰り返して無駄な時間を使ったり、やっとたどり着いたはずの情報が全く役に立たないもので、腹立たしくなった経験があるのではありませんか?
浪費してしまった時間は取り返せません。豊かな情報に囲まれた便利な世の中になったからこそ、わたしたちは時間に対するコスト意識にもっと敏感にならないといけませんね。
本当に自分にとって役に立つ情報、価値のある情報とは、なんらかのカタチでコストをかけないと手に入らないものです。
結局、ファンが求めているのは?
「ダルビッシュのSNSが月1万円」というニュースを聞いた時、わたしは別に驚きませんでした。なぜなら、本当に野球好き、メジャーリーグ好き、ダルビッシュファンにとっては、本人と直接交流できるならば、1万円くらい払う人がいたっておかしくないと思ったからです。
インターネットが普及する前、例えば、昔のメジャーリーグファンはどのように情報を得ていたのでしょうか? スポーツ新聞の記事、野球専門雑誌のわずかな記事を食い入るように見るしかなかったのではないでしょうか。そういう時代であれば、月に1回、メジャーリーグの試合のビデオを送る等といったサービスがあれば、買う人はいたはずですよね。
今や、インターネットもCS放送もあります。その気になれば、リアルタイムで情報を得ることができて、しかも選び放題な時代です。
だからこそ、次に求めるのは、選手の生の声であり、リアルの交流なのではないでしょうか。
お客さまとは、ファンとは、際限なく求めるものなのですから。
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