最近、コンビニや駅の売店でも、文庫本のビジネス書を見かけることが多くなりました。
でも、文庫本だし、安いし…役に立つの?
という理由で敬遠していた方が、もしいらっしゃるのであれば、それは大変もったいないことです!!
ムダに高価は新刊のハードカバーを買うよりも、場合によっては文庫本を買ったほうがいい場合があるんですよ!
意識してますか? 本の選び方
ブログ記事
文庫本のビジネス書、なんで増えてるの?
の続きです。
さて、文庫本市場で売れるビジネス書はどんな本でしょうか?
買う時のお客さまの心理から考えてみます。
先入観なく、書店で本を選ぶとしたら、あなたはどんな風に選びますか?
おそらく……。
「ぱっ」と見た時の「表紙」や「帯」や「背表紙」の「キャッチコピー」に惹かれて、つい手に取ってしまうのではないでしょうか?
そして、惹かれた理由は「悩んでいることの答えがこの本を読んだら書いてありそう! ヒント位は見つかりそう! よし、電車移動の間にでも読もう!」ではないでしょうか?
買ってもらうための作戦、あの手この手
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さて、売る側の心理から考えてみます。
凝った装丁のモノも多いハードカバーに対して、文庫本の装丁は、たいてい出版社毎に決まっています。
見た目で目立つには
インパクトのあるタイトル
インパクトのある帯(著名人からの推薦、目立つキャッチコピー)
表紙の色(アレンジが可能であれば…)
以上の3点で、とにかく「目立つ」ことが大切ですよね。
ただでさえ小さい文庫本、「いい本なんです~」くらいの地味なアピールでは、他の大量の本の間に埋もれてしまいます。
ほらほら、そこのあなた、コレコレ、この本を読んだら、今悩んでることなんて、一気に解決するよ
くらいの発信力がないと、そもそも見つけてもらえませんよね。
まず見てもらう!
手に取ってもらう!!
これができて、初めて中を見てもらって、買うかどうか決めてもらうことができるのです。
どんなチャネルでも「売れる本」になるには
最近は、アマゾン等のネット書店で本を買う方も増えてきました。電子書籍も急激に普及しつつあります。
そうなりますと、なおさら情報露出が重要になります。
誇大広告の一歩手前……。位までのギリギリアピール、とにかく目立つための工夫が大切です。
最近は、表紙にタイトルを大書きしたり、数字をキャッチーに使ったタイトルの本が目立ちますよね。
こんな工夫、もちろんハードカバーでも行っている売るための工夫ですが、
文庫本は、安価な分、ハードカバーの何倍も売れないと本当に話にならないんです。
ということは、実績のない著者は、まず文庫本市場に参入することさえできません。
ハードカバーで実績のある著者であっても、文庫本で出す本は、ハードカバーの読者層より、より広い読者層を狙います。
当然、その著者の本を初めて読む人も含まれますから、わかりやすさが大切です。
また、ハードカバーの本を再録する場合は、加筆修正が必要です。
ビジネス書は旬のデータを元にして書かれている場合が多いので、ハードカバーで出版されて数年たてば、データは古くなりますので、最新データに差し替えが必要です。
新規読者に向けて、難しすぎる専門用語があれば、見直さなければなりません。
文庫本に再録されているビジネス書は、そういう本なのです。
文庫本のビジネス書、とっておきの選び方
文庫本のビジネス書を、
文庫本だし、安いし…役に立つの?
という理由で敬遠していた方がもしいらっしゃるのであれば、それは大変もったいないことです!!
次に書店に行かれる際は、ビジネス書の文庫本コーナーにも足を運ばれることをお勧めします。
新しい何かを調べたい時の最初の一冊は文庫本にされたらいかがでしょうか?
なお、その時は、派手なキャッチコピーだけに惑わされることなく、ハードカバーで実績のある、名前は聞いたことある位の著者の本を選ばれるのをお勧めします。(ハズレをひかない保険のために!)