マーケティング3.0の時代と呼ばれる現代、モノは豊富にあって当たり前、競合他社と差別化できて当たり前です。
だから「他とは違う」ということだけでは、もうお客さまを集めることはできません。
必要なのは、絞り込んだコンセプトに沿って「独自のウリ・セールスポイント」を持つことと、その上で「お客さまの欲しい気持ちを満たす何か」があることです。
日本初!大学発アイドルが誕生!
福岡市にある西日本短期大学には、日本で唯一、ここにしかない学科があります。
それは、メディア・プロモーション学科
別名「アイドル養成学科」と呼ばれているそうです。
「モデル・タレント・アイドルになりたい女性」を養成する、日本にココにしかない学科です。
この、メディア・プロモーション学科、今年で創設5年目になるのですが、今年の春、ついに東京のタレント事務所と契約した学生が現れました。それも、在学生とのこと。快挙ですね!
史上初“アイドル養成短大”ってどんなとこ?ライバルは指原莉乃
「大学でアイドルになるための勉強をする」なんて時代になったのですね。
ホント、時代は変わりました。
「芸能人になりたい」夢を叶える方法
タレントやアイドルになりたいと望む女性は、今までどうやって夢を叶えていたのでしょうか?
・事務所所属タレントになるためのオーディションを受ける。(今回の松浦夏鈴さんは、このパターンですね。所属先はプラチナムプロダクションだそうです。)
・事務所主催タレント発掘オーディションを受ける。(AKBグループオーディション、国民的美少女コンテスト、等)
・ミスコンテスト等に出場する。(入賞をめざす、スカウトを待つ。)
・街でスカウトされるのを待つ。(原宿や渋谷を歩き回る、等)
・芸能スクール(タレント事務所付属スクール、芸能関係の専門学校、等)へ通う。
なんと、西日本短期大学は「勉強することが、そのまま芸能活動につながる」という画期的なコンセプトを提案してくれました。
「アイドルになりたいから進学をあきらめる」
はよく聞く話ですが、
「アイドルになりたいから進学する」
こんなことが現実になったのですね。すごい、逆転の発想です。
大学が生き残るのが大変な時代、だからこそ。
お客さま視点でビジネスを組み立て直す、言葉で言うのは簡単ですが、どうしたらいいのか? イメージは湧きますか?
ここでのポイントは、すでにお持ちの商品・サービスだけでどうにかしようと考えている限り、答えは出ないということです。
例えば、西日本短期大学の場合、元々5つの学科がありました。
西日本短期大学は、少子化の時代、とにかく「学生を集めよう」として、新しい学科(メディア・プロモーション学科)を作ったのでしょうか? ますます多様化する学生のニーズに応えようと、どんな学生が来ても対応できるように、理想の学生像を絞り込むことをやめてしまったのでしょうか?
そうではないです。
むしろ、絞り込んでいます。しかも、元々、西日本短期大学が持っていたミッションを強化するカタチで。
どうやったのか?
次回更新でお伝えします。