どんなにいい情報でも、意図した通りに相手に伝わらないのでは仕方がありません。
逆に言うと、受け手が感じたイメージこそが、真実なのです。
あなたのミッション・ビジョン、言葉でお客さまに伝えることも大切ですが、あなたの行動、人生の選択を通じて「伝わる」のが理想ですよね。
毎週楽しみ!「天皇の料理番」
毎週日曜日、わたしがとても楽しみにしているドラマがあります。
それは、TBS系夜9:00〜「天皇の料理番」です。
主人公の青年・篤蔵が多くの人と出会い、様々な修行を重ねて、ついには宮中に入り、天皇の料理番になったというサクセスストーリーです。
篤蔵が成長していく過程において、大切なものに気づいて価値観が変化したり、多くの人に影響を受けて、彼が成長していく姿が一番のみどころです。
物語は、富山の田舎に生まれ育った青年・篤蔵(演:佐藤健くん)が、ひょんなことから「カツレツ」を口にして、その味に感動したことから始まります。
篤蔵は、「こんなに美味しいものがこの世にあるのか……!」という驚きと、「こんなに美味しいものをもっと食べたい、みんなに食べてもらいたい!」という気持ちに突き動かされ、「日本一の料理人になる」という夢を抱いて、料理人修行を始めるのですが……。というお話です。
ストーリーは、そろそろ佳境にはいってきましたね。理想は、半年くらいかけて、篤蔵の成長をじ〜っくり描いてほしいんですけど。3ヶ月で終わるなんて、なんだかもったいないですね。
1980〜1981年に放送された「天皇の料理番」は、堺正章さん主演でした。マチャアキと健くん、新旧「天皇の料理番」対決も実現しました!(@チューボーですよ)
田舎のやんちゃ青年だった篤蔵は、料理と出会い、人生で実現したいこと、なりたい自分の姿に出会いました。そして、自分がなりたい未来の姿を手に入れたいと願い、料理の修業をするために、妻を置いて田舎を飛び出して東京に向かいました。来週放送の第6話では、いよいよ、彼がさらなる修業のためにフランスに乗り込むところが描かれるようですね。
篤蔵がなりたい自分になるために、どのように自分の人生を選択しているのか、どのように彼の価値観が変化しているのかを見ると、「人になんと言われようとも、ささやかでもいいから、自分のミッション・ビジョンを持つ」ということがいかに大切か、改めて感じます。
というわけで、今回は「天皇の料理番」を題材に、主人公の篤蔵の成長に伴い、どのように彼の価値観が変化していくのか? それに伴い、彼にとっての理想のお客さま像、ミッション・ビジョンがどのように変わっていくのか? について、ちょっと考えてみることにします。
さて、その前に、ミッション・ビジョンについて、おさらいしておきましょう。
ミッション、ビジョンって……。
ミッション、ビジョンを一言で言うと、こんな感じで表現できます。
ミッション=社会に対して実現したいこと(使命、目的、役割、存在意義など)
ビジョン=自分(自分が属する組織)としてこうなりたいという状態(目標、夢、志、方向性など)
実際問題、ミッション・ビジョンを作るのは、なかなか難しいものです。特に、自分のことを自分で考えて、自分の言葉で表現するのは難しいものです。
ただ、自分のことよりも、他の人のことは、案外よくわかるものです。
自分のことを考えすぎて、わけわからなくなったら、一度、自分の興味のある人や商品のミッションやビジョンについて、ちょっと考えてみてください。
無理に正解を出そうとする必要はありません。
「きっと、こうなんじゃないか」とイメージするだけで大丈夫です。
あなたの感じた、あなたの受け取った情報(の解釈)が真実なのですから。
めざすのは、イメージで伝わること
想いを言葉できちんと情報を伝えるというのも、案外難しいものです。
もちろん、情報を伝えるのに言葉は最大の手段ですが、「言葉の解釈」は人それぞれ違うことがあるというのが、ネックだったりします。
本当は、伝えたいことのイメージが、そのまま伝わることを目指したいですね。
あなたの発信した情報を受け取ったお客さまはどのように感じるのか?
ぜひ、イメージしてみてください。
あなたが情報の発信者になる時、どのようなカタチで伝えたらいいのか? を考えるいいトレーニングになりますよ。
では、次回更新で「天皇の料理番」篤蔵の成長から、彼の理想のお客さま像 、ミッション・ビジョンの変化についての情報をわたしがどのように受け取ったのか、その考察をお伝えします。