ビジネスを進める上で、ポジショニングで迷ってしまうということはありませんか?
あなたは、同業他社がひしめく市場の中で、なんとか台頭して集客しようと、あの手この手で差別化の手段を考えているのではありませんか?
何も、あなたはその市場にいる必要はないのです。
同業他社が考えてもいない切り口で自分のウリを組み立て直して、ポッカリ空いた新しい市場(ブルーオーシャン)に入ればいいだけなのです。
自分の居場所を見つけた保田圭さん
ブログ記事
いじられアイドル保田圭さんが、最高の幸せを掴んだ理由
の続きです。
「モー娘。のオチ要員」「いじられキャラ」として、自分の居場所を見つけた保田圭さん、
「身の丈に合わないグループでアイドルとしての役割を果たすこと」を辞めた途端に、自分にしかできない役割を見つけることができました。
保田圭さんが「アイドルとして自分の立ち位置を確保する」ということにこだわったまま、なんとか露出しよう、目立とう、売り込もうという行動を続けていたなら、「いじられキャラ」という鉱脈を見つけることはできなかったでしょう。
保田圭さんに敬意を表しつつ、彼女がどのように自分の居場所を見つけたのかを、ポジショニングマップでご説明します。
アイドルとしてのモー娘。メンバーのポジショニング
このポジショニングマップは、2000年〜2001年頃、保田さん在籍当時のモーニング娘。各メンバーの立ち位置を表したものです。
当時のモー娘。メンバーは「ソロボーカリストになりたい」という夢を抱いている人ばかりで、みんながアイドルよりもセンターで歌うことをめざしていたようです。
当時、センターポジションを得ていたのは、「かわいい系」の安倍なつみさんと「クール系」の後藤真希さんの二人です。
保田圭さんは、最初クール系をめざしたもののうまくいかず、かと言って他のメンバーに比べて可愛さでは勝てないと思い、結果的にガツガツ自分をアピールすることしかできなかったとのことです。
「居場所がない」という保田圭さんの鬱屈した想いは、このポジショニングにこだわっている限り、晴れることはなかったのではないでしょうか。
バラエティタレントとしてのモー娘。メンバーのポジショニング
保田さんは、あるきっかけから「アイドルを”演じる”こと」を辞めました。
誰からも愛され、可愛がられることを求めるアイドル像を捨てて、保田圭さんが得たのは「オチ要員」の立ち位置です。いじられて笑われることで自分の存在価値を見出したのです。
このポジショニングマップで言うと「集団の中で光る×バラエティ要員」を掛け算したポジションです。
保田圭さんの「いじられキャラ」が一番存在感を放つポジションですよね。
ホント、よく見つけました!
居場所を見つける、これを置き換えて考えると……。
ビジネスを進める上で、ポジショニングで迷ってしまうということはありませんか?
競合他社の中で、自分がどのような位置付けにあるのか、わからない。
自分が見せたい姿がお客さまにその通りに伝わっているか、自信がない。
お客さまにどのように見えているのか、わからない。
保田圭さんは「クール系」を売りにしようとして失敗し、自分の見せ方がわからないまま、目立ちたいという思いから、ひたすらガツガツ露出することをめざしましたが、うまくいきませんでした。
モー娘。の中で、保田圭さんが序列最下位になってしまったのは、自分を活かせる切り口でポジショニングをしていなかったのと、自分が一番光る見せ方をわかっていなかったのが原因ですよね。
何が大切なのかわからないまま、自分にできることだけ、がむしゃらに進んでも成果を実感することはできないかもしれません。
あなたは、同業他社がひしめくレッドオーシャンで必死に1位を取ろうとする必要はないのです。
同業他社が考えてもいない切り口で自分のウリを組み立て直して、ポッカリ空いた新しい市場(ブルーオーシャン)に入ればいいだけなのです。
そう、保田圭さんが「アイドル」を捨てて、「いじられキャラ」を選んだように。
あなたにもきっと見えるはずです。
ありのままのあなたが必要とされて求めらえる、エアポケットのような空白の市場と、そこで待っているお客さまの姿が。