お客さまのために、お役に立ちたい。お客さまを助けたい。
お客さま想いのあなた、普段、どのように行動していますか?
お客さまに素晴らしい「ゴール」という成果を実現していただくために、何をしていますか?
一緒に、同じゴールをめざしていらっしゃいますか?
サッカーニュースを見ていて、思うこと。
6月6日から、カナダでFIFA女子ワールドカップが行われていますね。
サッカー音痴のわたし、これ以上コメントするとボロが出ますので、ここでワールドカップの話題は終わりにさせていただきたいのですが(笑)、
今日お伝えしたいこと、サッカーにわかりやすい例があるのです。
ええと、サッカーは、ゴールにシュートした数が多いチームが勝ちます。(当たり前。笑)ゴールを決めた選手は、「得点(選手の名前)」のように、きちんと記録に残り評価されます。
ところが、スポーツニュースでは、「◯◯選手のアシストにより、◯◯選手がゴール」というように、「アシスト」した選手の名前もよく聞きます。
「アシスト」って何だ? アシストした選手は、ゴールした選手と同じように名前呼ばれるほど偉いの?
ってことです。
お客さまの「お手伝い」の真意
ビジネスとは、お客さまの問題解決をすることです。
初対面の方に仕事内容をお伺いすると「◯◯なお客さまの問題解決のお手伝いをしています」的なお返事をいただくこと、結構ありますが、「お手伝い」という言葉、割とニュアンスが複雑ですよね。
「お客さまの問題解決のお手伝いをする」とは、どういうことになるのでしょうか?
実は「手伝う」には、英語で言うとヘルプ(Help)とアシスト(Assist)の違いの意味合いがあるということです。(やっと出ました、アシスト)
Help 助ける、援助する、救う、手伝う
お客さまには「させない」で、自分が代わりにやるイメージ。
Assist 援助する、(人を助けて)させる、手伝う
お客さまを助けて、「させる、できるようにする」イメージ
出典:Weblio
なるほど、家事の手伝いをしてくれる人は「ホームヘルパー」ですし、介護をやってくれる人は「介護ヘルパー」ですよね。ヘルパーさんが来てくれる時は、お客さま(依頼主)は何もしなくてもいいわけです。
サッカーでシュートに繋がる直前のキックをした人は「アシスト」と言います。アシストしてくれた人がいたからこそ、シュートが打てたということで、得点と同様に評価されます。
セミナーの「アシスタント」は、講師のパフォーマンスを最大化して、受講生の満足度を高めるために存在します。司会進行や質疑応答時のファシリテーション、受講生のフォローも担当します。
また、講師のティーアップをして受講生の満足度を高めるように導くのも、アシスタントの重要な役目です。
ヘルプはお客さまの代わりに自分がやる、アシストはお客さまができるように助ける、こんな感じでしょうか。
お客さまに成果を上げていただきたいなら……!
さて、あなたのビジネスは、お客さまにとって「ヘルプ」ですか?「アシスト」ですか?とお伺いするならば、どのようにお答えになりますか?
ココ、お客さまに対する基本姿勢、あなたの考え方、価値観に関わってきますので、あまり意識されたことがないのなら、少し意識された方がいいかも、ですね。
ちなみに、どちらがいい悪いではないです。
ヘルプでないと、成り立たない業態もありますし、アシストの姿勢でやることで成果が上がる業態もあるからです。
ヘルプでは、あなたは「お客さまの代わり」に何かをするというスタンスになります。そのため、あなたの持っている知識や技術を切り売りすることになりがちです。
あなたが何かをすることによって、報酬を得られるという収益モデルになるので、あなたが動かない限り、収益は上がりにくいです。
アシストは、お客さまのできることを増やしたり、お客さまの成果に繋がる行動を援助したり、というスタンスになります。
お客さまの満足度が上がれば、お客さまの欲求は大きくなり、あなたへの期待は高くなります。お客さまを「教育」することができるというわけです。
そうなると、あなたは「先生」「コーチ」という立場になれます。
あなたが体を動かしてあれこれ走り回る必要はなくなりますので、時間あたりの収益率は上がります。(ちなみに、顧客単価も高くすることができます。)
どちらのスタンスも成り立つ業種なのであれば、ヘルプではなく、アシストの視点でビジネスを構築するのはいかがでしょうか?
一緒にゴールをめざしましょう!
サッカーでアシストした選手は、他の選手がゴールという成果を残すことを助けた、という存在です。
ゴールした選手がもちろん素晴らしいのですが、サッカーはチームスポーツ、どんなに優秀な選手でも、ひとりでゴールを量産することはできません。いいアシストがあって初めて、いいゴールが生まれる、というものですよね。
あなたも、お客さまに素晴らしい「ゴール」という成果を実現していただくために、同じゴールをめざして、
持てる力を精一杯使って「アシスト」してさしあげてください。
ゴールできる実力があるお客さまを「ヘルプ」して、あなたが先走ってあれこれやってしまうのは、お客さまのための行動ではありませんよ。
お気をつけください!