意識すべき相手、集中すべき相手、
つまり目標をどこに設定するかによって、
明らかに行動は変わります。
いい悪いではありませんが、
目標の設定の仕方によって、結果は変わります。
なぜなら…。目標以上の結果を得ることはできないからです。
両者の戦略の違いによる結果の違いについて、考えてみました。
1.EXILEは強者の戦略を取っていました。
実は、ここ数作はじわじわセールスが落ちていたそうです。
リーダーのHIROさんのパフォーマー引退後初の作品です。
これは明らかに「戦力ダウン」
そこで、EXILEが取った戦略は、
広域戦略「メンバー増員」、
総合力戦略「弟分グループと合体しEXILEブランド強化」
でした。
それまでも、メンバーの新加入を繰り返し、弟分グループを次々生んできたEXILEには、
メンバー増員→パワーアップ
というロジックこそが、最も有効な作戦であることがわかっていました。
ですから、今回の戦略は、今までの成功体験をさらに強化したものであると言えます。
2.舞祭組は弱者の戦略を取っていました。
と言っていましたが、どう考えてもコミックソングです。
この路線、デビュー前からのコアなファン層をつなぎ止めるためのものではありません。
Kis-My-Ft2にとっての新規顧客層、
子どもとファミリー層にターゲットを絞ったものです。
CGで赤ちゃんになったジャケット写真、等等。
新鮮な驚きをお客さまに持っていただき、興味を持ってもらう作戦です。
3.意識していたのは、過去の自分か、目の前のライバルか
今回の作戦の意味がありません。
なので、彼らにとって、舞祭組が何を仕掛けてくるのかはどうでもいいこと、
ハッキリ言って「興味の外」だったはずです。
何よりも1位になることです。
1位をとるために、EXILEのリリースを超えなければなりません。
EXILEの前作の初動数は約7.5万枚でした。
舞祭組にとっては、この数字が目標だったはずです。
つまり目標をどこに設定するかによって、明らかに行動は変わります。
目標の設定の仕方によって、結果は変わります。
EXILEは強者の戦略で大量行動した結果、
前作の2倍近くにリリースを伸ばすことができました。
強者の作戦が弱者の作戦を封じ込めた!
という結果ですね。
つまり、新規顧客獲得に向けた差別化戦略、間違っていませんでした。
この状況は、ますます勝つことを難しくしていました。
次回に続きます。