「自分を信じる」
とても大切なことですが、自分が信じている自分の価値観は、果たして正しいのか? 常に、自問自答する必要があります。
なぜなら、あなたは必要な情報を十分得ない状態で、判断している可能性もあるからです。
真逆の評価? なぜ生まれるの?
最近、「同じ人物」に対する正反対な評価をしている2つのニュースを目にしました。
その人物とは、日本テレビ新人アナウンサーの笹崎里菜さん。
6月21日のネットニュースに、こんな記事がありました。
番組デビューを果たした笹崎里菜アナだが扱いづらい? ネガティブな上、プライドが高すぎて…
そして、7月4日のネットニュースでは、こんな記事がありました。
笹崎里菜さんとは、昨年、「キャバクラ勤務の経歴詐称問題」で内定を取り消され、裁判所に訴えた結果、和解が成立し、内定を勝ち取った話題の女性です。
わたしはこの件に関して、ブログ記事日テレ女子アナ内定取り消し問題。無事解決、良かったけど……。に、こんな風に書かせていただきました。
テレビ局のイチ社員とは言え、女子アナは日常的にテレビに出て、人目に晒される立場です。
噂になってナンボ、話題になって覚えられてこそ、意味があるというくらい、図太くなれないと、とてもやっていけない仕事です。
さて、先ほどあげた2つのニュース記事、内容はリンク先でご覧いただきたいのですが、ここに書かれている笹崎里菜さん、もちろん同じ人です。
2つのニュースは3週間程しか空いていません。たった3週間で真逆の印象を与えるくらい、彼女が変わるなんてことあるでしょうか??
あるわけないですよね。
ニュースのソースがどこから出たものかわかりませんし、掲載媒体もわかりません。ただ、ネットニュースでは、どんな媒体のニュースでも、このように文字だけで表される場合もあります。
1つ目の記事だけを見にした方は、笹崎里菜さんにネガティブな印象を持ち、2つ目の記事を目にした方は、笹崎里菜さんにエールを送りたくなるでしょう。
2つとも目にしたわたしは? 今は自分の目で、テレビ画面に映る笹崎里菜さんを見て確かめたいと思うばかりです。
笹崎里菜さん、きっと、入社の経緯のことなんか吹き飛ばすくらいの活躍を見せてくれると思っています。
盲目的に信じると、危険です!
「自分の価値観を大切に」と言いますが、案外、その価値観って、外からの刺激によって影響を受けるものです。
また、情報が少ない頃に植え付けられた価値観は、大人になってもなかなか抜けるものではありません。「食わず嫌い」「高所恐怖症」「お化けが怖い」といった子どもの頃からの価値観って、何か大きなきっかけでもないと、そう変わるものではないですよね。
他にも、
「きっと、◯◯に違いない」という先入観
「きっと、◯◯のはずだ」という思い込み
「わたしは◯◯だと思う」という主観
「言わなくてもわかるよね、◯◯だよ」という暗黙知
「普通、◯◯だろう」という常識
「◯◯が一番人気だから」という世間の評価
思い当たる節、ありませんか?
自分の価値観を大切にと思うあまりに、少ない情報で「固定化された価値観」に盲目的に従うのは、かえって判断を誤る原因にもなりかねません。
ちょっと疑った方がいいかも
「自分を信じる」
とても大切なことです。他の人が何と言おうと、自分で自分を信じることほど、強くなれることはありません。
ですが、自分が信じている自分の価値観は、果たして正しいのか?
常に、自問自答する必要があります。
なぜなら、あなたは必要な情報を十分得ない状態で、判断している可能性もあるからです。
常識と言われることでも、時代が変わると変わるものです。(流行、なんてその最たるものですよね。)
自分の思い込み、常識を常に疑ってかかるクセを持つようにしてください。
十分な情報を得たら、最後は自分で判断することです。
なので、わたしは、笹崎里菜さんを早く画面で見て、活躍ぶりを見て確かめたいと思うのです!
違いを受け入れると、どうなるの?
人はひとりひとり、違います。
同じものを見ても、人とあなたの感じ方は違うものです。大切なことは、違いを受け入れることです。
「そういう見方もあるんだね」「それもアリかも」
相手に迎合するのではなく、違いを違いとして受け入れること、違いを認識することです。
違いを受け入れたら、相手に大して怒ったりイラついたりする理由がなくなります。
客観的に違いを捉えることができれば、「なぜ違うのか?」と建設的に考えることができ、そこにアイディアやヒントを見出すことができるものです。
新しいビジネスは、常識をひっくり返したところに生まれるものです。
そして何より……。違いを受け入れると、心が平和になりますよ。
お試しあれ!