露出先を変えて、見せ方を変えることで、新しいお客さまを獲得することができます。
そのために大切なのは、今までの自分をひきずらないこと。
「新しくお客さまになっていただきたい層の方は、自分の何に魅力を感じるのか?」客観的な目で見ることが必要かもしれません。
実家の母がジャニーズに食いついた理由
年末年始に実家に帰省した時のことです。
確か、1月2日の夜だったと思うのですが、70代の母が見ていたのは「プレバト」。
そうです。あの「俳句の査定ランキング」でお馴染みの。
母曰く「なんか、これにジャニーズの子が出てるんだよね。若いのに一生懸命やってるよ。グループとかわからないけど、ここに出てる子だけは顔見ればわかる。」
へえ〜。
一時期、すっかり俳句にハマったわたし。この「プレバト」がきっかけでした。
母には、俳句を作る趣味は特になさそうですし、ジャニーズにも全く興味はなさそうなのですが、プレバトは「おもしろいから」毎週見てるとのこと。
その結果、プレバトに出てるジャニーズメンバー(メインはKis-My-Ft2でしょう。A.B.C-Zも出てるけど。)だけは、顔がわかるようになったそうです。
なるほど。こういうきっかけもあるのですね。
情報弱者でも口コミの発信者になれる!
ブランディングを考えると、どうしても「お客さまのいる所へ」露出することを意識します。
自分を必要としてくれる人に知ってもらわないと、ビジネスにならないからです。
しかしながら、毎週木曜日の午後7時という、若者は見ない(失礼!)時間帯の「プレバト」にジャニーズメンバーが毎回出演しているのは、どのように解釈したらいいのでしょうか?
おそらく、大きな理由は……。わたしの母のような層に名前を売るため、ですよね。
今や、SNS全盛時代。ネットを使った口コミ効果のパワーはすごいものがあります。
でも、そんなメディアを使わなくとも、「じんわり」とした口コミだって、期待できます。
例えば、わたしと母の間のように。
母は、ネットとは隔絶された生活を送っている(ケイタイメールがやっとできるくらい)ので、いわゆるSNSによる情報拡散とかには、全く縁がありません。テレビもさほど見る方ではありません。
そんな母が見る数少ないテレビ番組が、なんとわたしと共通の話題だったとは!
そして、別にわたしから話題を振ったわけでもないのに、母は自分からジャニーズのことを言い出したとは!
驚きでした。(母は、わたしがジャニーズ好きだということを知ってはいます……。気を使ってくれたのかな?)
母ほどの情報弱者(←こういう言い方は好きではありませんが、まあ、そう分類されると思うので)であっても、口コミの発信者となることができるのです。
彼らが、限られたファン層の前にのみ露出していたとしたら、あり得ないことです。
思い切って、違う客層に向けて露出すると?
客層を広げたいと思った時、どのようにすれば良いのでしょうか。
わかりやすいのは、今のメイン客層を少し広げることですよね。例えば、もともと20代がターゲットだったとしたら、30代もターゲットに加えるとか。
ただ、思い切ったイメージチェンジをしたい時や、新商品をセールスしたいのであれば、元の客層と全く異なる層をターゲットにするというやり方もあるのです。
例えば、ジャニーズのKis-My-Ft2は、歌番組や深夜バラエティに加えて、夜7時台のバラエティに出ることによって、「シニア層」という、まったく新しいお客さまに自分たちの存在を知ってもらうことができました。デビューした時、彼らはこのような展開を予想していたでしょうか?
このように、今までと全く異なる客層に向けて、まったく新しい面を見せる(例/新商品を発売した)というカタチにすれば、全く問題はないのです。
今まで女性向きだったのを、新しく男性向きに。
今まで20代向けだったのを、新しく50代向きに。
今まで地方都市で展開していたのを、新しく東京進出。
いろいろな可能性がありそうですよね。
客観的な目で、自分の魅力を見直しませんか?
露出先を変えて、見せ方を変えることで、新しいお客さまを獲得することができます。
そのために大切なのは、今までの自分をひきずらないこと。
「新しくお客さまになっていただきたい層の方は、自分の何に魅力を感じるのか?」客観的な目で見ることが必要かもしれません。
ブランディングプロデューサーの目がお役に立ちます。