「自分は何をしたいのか」「自分はどうしたいのか」
あなたが自己を確立して、「ブランディング」できている状態になったら、あなたを必要としている人に対して、強力に「印象」づけることができれば良いのです。
輝くために自分に必要なものは何なのかを知った上で行動すれば、あなたは自分らしく輝ける場所で、必ず輝くことができるのです。
エースと呼ばれる人は何をしているのか
あなたは「夏まゆみ」さんをご存知でしょうか?
夏まゆみさんの職業はダンスプロデューサーです。モーニング娘。やAKB48の振付やダンス指導を長年行っていらっしゃって「怖いダンスの先生」としてテレビに出ることがあるので、ご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
長野オリンピック閉会式の振付を行ったり、紅白歌合戦のダンス演出を長年手がけていらっしゃる、ダンスの世界では第一人者と言っていい方です。
夏まゆみさんの著書に「エースと呼ばれる人は何をしているのか」という本があります。
この本は、夏まゆみさんがモーニング娘。やAKB48の指導を通じて感じた、こんな気づきから始まっています。
最初はほとんど差のない人たちが、いつの間にか大きな差となってかたや「エース」と呼ばれるまでに成長し、かたや思いどおりにいかずにその場を去っていく。これはどうしてなのかと−−−。
夏まゆみさんは、ダンスプロデューサーです。ビジネスプロデューサーではありませんが、「エースと呼ばれる人は何をしているのか」は、間違いなく「成功したい」と願う大人のビジネスパーソンに向けて書かれた本です。
アイドルの世界とは、少年少女たちが「いかにして自分を商品として確立し、どのように輝いていくか」を競う厳しい世界です。
彼ら彼女らがどのように考え行動して地位を得ていったのか、そのプロセスは、はるか昔に「若い時代」を送った我々世代にとって、大いに参考にできます。
激しい競争にさらされ、次々ふるい落とされていく世界で「売れるために何をやっているのか」を知って、それを自分の属する業界でやることができたら、きっと成功できるでしょう。
「自分は大人だから、アイドルの世界なんて」とハナから見ないで済ませるには、あまりにもったいないです。
成長するための正しい方法
夏まゆみさんが関わってきたアイドルの世界で「エース」と呼ばれる人には、ある共通点がありました。その共通点は、大御所と言われる、長年第一線で活躍してきた人にも共通して見られるものでした。
自己を確立し
自信を持ち
前に向かって進む
アイドルとは、年端もいかない少年少女たちの中で、いち早く「自分は何をしたいのか、どうしたいのか」に気づいて、なりたい自分をめざして行動を続けることができた人だけが、夢を実現できる世界です。
夏まゆみさんは、「正しい行動」をとるために、人のアドバイスや教えを素直に聞き、実践することができる人だけが成長し続けると言っています。(夏まゆみさんは、大御所と言われる方々でも、与えられた役割を果たすためには努力を惜しまないことということを、大御所の皆さんに敬意を表しながら伝えてくれています。)
本の中では「成長するための正しい方法」と表現されていますが、成長して成果を出すには、正しい方法があるのです。「継続は力なり」と言いますが、間違った考えや習慣をいくら続けても、成果は出ません。
この考え方、ビジネスの世界で「エース」と呼ばれる人にも、相通じるのではありませんか。
営業のエース、企画のエース、プレゼンのエース。それぞれの立場で、得意分野で、「エース」として力を発揮できる人は、必ず同じ特性を身につけていると言えるのではないでしょうか。
客観的な目で「自分らしく輝く」を知る
「自分は何をしたいのか」「自分はどうしたいのか」
この自問自答、一朝一夕で答えが出るものではありません。たとえ、答えが出たとしても、新しい情報や刺激に触れたり、行動の結果が思わしくないことで、揺らいだり迷ったりしてしまうものです。
だからこそ、常に考え続けることが必要なのかもしれませんね。
仮に自分がやりたいことが見つかったとします。
想いがあっても外に見せていなければ「思っていない」「見つかっていない」のと同じです。あなたの周りにいる未来のお客さまは、あなたの想いに気づきません。
その過程で、自分の知らないところで人の目にさらされることがあるでしょう。
それを怖いと思いますか? それとも、人の目を意識することで磨かれると思いますか?
すべては捉え方次第です。
あなたが自己を確立して、「ブランディング」できている状態になったとしても、すべての人に受け入れられるわけではありません。
あなたはあなたを必要としている人に対して、強力に「印象」づけることができれば良いのです。
どんなところをどのように印象づければいいのか、それを自分探すのは至難の業です。なぜなら、自分の全身を自分の目で見ることはできないように、自分を客観的に見るのは難しいからです。
信頼できる人に客観的な目で見てもらって、「よい」と評価されたところを素直に受け入れた方が楽ですし、間違いがありません。
あなたの価値は周りの人が一番知っているので、伝えてもらって素直に受け入れましょう。
そして、もっと輝くために自分に必要なものは何なのかを知った上で行動すれば、あなたが輝ける場所で必ず輝くことができるのです。
例えば、元モーニング娘。の保田圭さん。
ブログ記事いじられアイドル保田圭さんが、最高の幸せを掴んだ理由でも以前お伝えしましたが、モー娘。時代よりも、今の方が輝いていますよね。彼女は、今、自分らしく輝ける場所を見つけたのです。
黄金期のモー娘。後列右端が保田圭さん。ちょっと怖い。
アイドルの世界、まだまだ学べる!
「アイドルなんて、若い子だけのもの」なんて色眼鏡で見るのは損です。
トップアイドルと言われる人は、自我の確立もままならないくらいの若い時期、しかも短い期間で「どうやって自分を売ったらよいか」の術を習得しています。
その上で、自分らしくブランディングできた人だけが生き残っていけるのです。
アイドル研究、これからも続けていきます。