すべてはお客さまのために……。
その志を体現している企業、応援したいですね。
ブログ記事
「超マニア」のニッチなニーズに対応した究極の商品があった!
個人のお客さまのニーズを徹底的に満たす銀行!
で、スルガ銀行をご紹介しました。
商品・サービス
(目的特化ローン、ネットバンキング、移動支店)
具体的な戦略
(リテール戦略)
についてご紹介したのですが、
そもそも、なぜ、スルガ銀行はそのようなサービスを行っているのか??
そこには、隠されたモノガタリがあるのです。
スルガ銀行は、静岡県沼津市が本店です。
1887年(明治20年)、故郷を災害から守りたい、
いざという時に備えになるような仕組みを作りたい。という、
岡野喜太郎という若者の願いから始まった貯蓄組合がスタートでした。
明治28年(1895年)に銀行となりました。
この頃誕生した銀行は、ほとんどが財閥が作ったものだったのですが。
スルガ銀行は、日本で唯一、庶民が作った庶民のための銀行でした。
小さなスルガ銀行は、何度も危機に見舞われます。
1896年(明治34年)金融恐慌
1913年(大正2年)沼津大火
1923年(大正23年)関東大震災
銀行がつぶれるかもしれないほどの危機…。
そのたびに、創業時の精神に立ち戻り、
「非常災害時にこそ、人々は最もお金を必要としている」
と、預金者のための行動を続けたのです。
とは言え、大災害で被害を受けた銀行が
業務を再開するというのは、並大抵のことではありません。
コンピュータによるデータ管理もない時代。
いったいどうしたのでしょうか?
実は…!!
驚くべき仕組みがありました。
それは、
支店の毎日の取引日報を毎日本店に送らせる。
手形・証書等、すべての重要書類の副本(写し)を作成して、本店に送らせる。
これを徹底的にやっていたのです!!
同じ書類が本店と支店の2か所にあれば、どちらかが被害を受けても、何とかなる!!
災害はいつ起こるかわからない。
けれど、スルガ銀行は、元々災害から故郷を守ろうとして始まった銀行です。
すべては、災害から故郷を守る!そのための行動でした。
この仕組みのおかげで、太平洋戦争では、空襲で16もの支店が消失したにもかかわらず、
スムーズに営業再開できたのだそうです。
そして、金融再編の波にもまれて多くの銀行が消えていったのに、
スルガ銀行は、脈々と生き続け、新しいサービスを次々と生み出しています。
すべては、お客さまのために。
実はこのモノガタリは、
「感動する日本史」(中経出版 白駒妃登美さん著)で紹介されています。
わたしは、「感動する日本史」が出版された時に、
白駒さんの講演会に伺ったご縁で、この本を読んでいました。
(実は大学時代は日本史専攻だったんですよ。)
▲白駒さん(左)、わたし(右)
今回、このようなカタチでご紹介できて、本当に嬉しいです。
その志、想い、起業家精神を体現している行動、学び、体得したいです!