今日しか手に入らない。買いたければそこまで行くしかない。
と、言われたら……。それが 本当に欲しければ、行って買いますよね。
「限定・希少価値があると言われるものほど、人は飛びつきたくなる」という図式が成り立ちます。
昨年末の話になりますが、2014年12月20日(土)東京駅で大騒ぎがあったことを覚えておいででしょうか?
東京駅100周年記念Suicaに長蛇の列 購入希望者殺到で販売中止に
東京駅開業100周年を記念して、「記念Suica」を東京駅限定で15,000枚売り出すことにしたところ、前日から人が並び始め、発売当日の20日は大勢の人が集まりすぎて販売中止に追い込まれた。というニュースです。
結局、JR東日本は、「購入希望者全員に販売する」と発表し、事態の収拾を図りました。2月3日現在、購入希望枚数は170万枚にのぼっているそうです。
東京駅開業100周年記念Suica、予定数を上回る申込み - 年度内発送は抽選へ
JR東日本、東京駅「記念Suica」で思わぬボロ儲け 170万枚で利益十数億円はいく?
この手の「限定品」を買う人は、大きく2種類に分かれるのではないでしょうか?
1.本当のマニア。鉄道マニアのみならず、カードマニア、記念日マニア等、幅広いマニア心をくすぐりそうですね。1枚2,000円という価格も手頃です。
2.プレミア狙い。将来の値上がりを待って転売を目論む人。
1はともかく、2を狙っていた人には、アテが外れる結果ではないでしょうか。当初の販売枚数は15,000枚だったのに、結局170万枚に増刷するそうなので、プレミア狙いは難しいかもしれませんね。購入をキャンセルする人も出そうなので、せっかく増刷したのに完売できない……。なんて事態にならないことを祈ります。
さて、この一連の事件を通して、見えてきたのは、「限定・希少価値があると言われるものほど、人は飛びつきたくなる」という図式です。
この東京駅100周年記念Suicaですが、例えば「12月31日まで購入希望者はいつでも買えます。」とか「年内発売分のSuicaのデザインはすべて東京駅100周年タイプになります。」となっていたらどうでしょうか? ここまでの大騒ぎにはならなかったでしょうね。
第一、「購入希望者が前日から並んでいる」というニュースが出たがために、「何だろう」と並びに行った人もいるのではないでしょうか?
手に入りにくいとなると、欲しくなる!人間の心理ですね。
希少価値のあるもの、限定品と言われるもの、これらのものを手に入れるためには、その情報をいかに早く正確に手に入れることができるか?にかかっています。
モノでなくても、同じですよね。
例えば、「普段はドームツアーをやるような一流ミュージシャンがライブハウスで1日限りのライブをやる」なんてなったらどうですか? 彼らを間近で見られるチャンスなんて、もう二度とないかも!!とファン同士が血で血を洗う争いになることは目に見えてますね。(笑)
だから、こんな情報を手に入れたいと思うファンは、ファンクラブに入ったり、メール配信サービスを日々チェックしたり、ファン同士の情報交換を欠かさないわけです。
「限定100名様限り」「銀座店限定販売」「ファンクラブ限定」「メール会員限定情報」「ご紹介者様のいらっしゃる方限定」
世の中には、たくさんの「限定」が溢れています。
限られた人、ファンに対するサービス「限定」
ひとりビジネスでこそ、うまく使っていきたいですね。