「長い期間、続けている」というのは、すごいことです。それだけで、素直に人から尊敬されたりするものです。
例えば、わたしの場合ですが、機会をいただいて、過去の自分についてあれこれ話した時のこと、聞いていただいた方に一番刺さったのが「25年間同じ会社で働いていた」ということでした。
自分としては、ずっと同じところで働いてきたのは「たまたま」。意識して続けてきたつもりは全くなかったので、もうビックリ。でも、25年の間、それなりに山あり谷ありはあったし、辞めたいと思ったことも何度もあったので、確かに「続ける」という選択をしてきた結果の「25年」だったのかもしれません。
それだけ「続ける」というのは難しいものなのですね。
さて、今年で38年目を迎える、夏休みの恒例企画と言えば、日本テレビの24時間テレビ。
先日、今年のパーソナリティが発表されましたね。
なんと、V6とHey!Say!JUMPの2組。メンバー数は、6人+9人=15人という、史上最大の大所帯です。
なんでも来い!任せて安心のV6
V6は、メンバーの森田剛くんが1998年にチャリティマラソンランナーとして100kmを完走し、その後、2000年にメインパーソナリティを務めています。
今年はV6結成20年の記念イヤー。節目の年に再び大役が巡ってきました。
ここ数年は、メンバーの個人活動が目立っていたので、V6というグループで何かしているという印象が薄かったのですが、昨年末の紅白歌合戦の出場が強烈な印象を残しましたよね。
わたし的には「おお、ベストな人選!」と思いました。
何よりも、NHK「あさイチ」に続いてテレ東「アド街ック天国」の司会も担当する井ノ原くんがいるのですから、MC面での不安はゼロだし、他のメンバーもキャラが立ってますから、V6メンバーそれぞれの得意分野で「魅せて」ほしいですね!!
グループパワーはまだまだ未知数、Hey!Say!JUMP
そして、もう一組のパーソナリティHey!Say!JUMP。
2007年にデビューしたHey!Say!JUMP、その名の通り「平成生まれ」のメンバーばかりで構成されていますが、早デビューして8年目、全員が成人になりました。
しかし、グループとしてのHey!Say!JUMPの認知はまだまだ。メンバーが9人もいる上、現在、全員で出演しているレギュラー番組はありません。個々に活躍の場を広げてはいますが、知らない人にとっては「誰が誰だか」という印象になってしまっていますね。
Hey!Say!JUMPにとっては、現在の主力ファン層である同世代女子以外の層にグループを売り込む絶好のチャンスですね。
しかも、単独でパーソナリティとなると、プレッシャーも相当なものがありますが、先輩であるV6と一緒にできるなんて、またとない「学び」の機会になることでしょう。これは、少々どころか、相当の無茶振りに全力で挑んでいただいて(笑)、新たな魅力を発揮していただきたいですね。
長寿企画・24時間テレビが抱えている、ある問題
24時間テレビも、今年でなんと38回。「◯◯時間テレビ」といった大型企画のはしりで、多少のコンセプトの変更はあるものの、一貫して「福祉」を切り口に番組を継続しているというのは、スゴイですね。
ただ、長寿番組の弊害もあります。
番組視聴者も番組と一緒に年をとるのです。
スタート時に番組の主力視聴者層だった方々は、もうお年寄りになっています。だからと言って、視聴者層の変化に合わせてコンセプトを変えていたら、番組が意図したものと異なってきてしまいます。
24時間テレビのサブタイトルは「愛は地球を救う」です。「福祉・環境保護・災害復興の支援」を目的に、様々な企画を放送しながらチャリティーキャンペーン活動を行うというのが大枠のコンセプトです。
このコンセプトに共感した視聴者が「チャリティ活動に参加して、誰かの役に立ちたい」「ハンディがあってもがんばっている人を応援したい」と参加してくれることで、番組が成り立っているのです。
つまり、24時間テレビという番組を通して、視聴者に何らかの「行動」を起こしてもらう(例/募金、メッセージ、イベント参加、等)ことが大切なんですね。ですから、いかに視聴者が「参加したくなる」仕掛けを盛り込むことができるかがカギになります。
24時間テレビが常に抱えている課題、新しい視聴者層に伝えたいメッセージを伝えて、行動してもらえるように促すにはどうしたらいいか?
次回更新に続きます。