何かを始める前、誰でも最初は素人です。
素人だからこそ、業界の常識にとらわれないもの見方や考え方ができ、お客さまの立場に立ったビジネスができるということもあるのです。
そして、キャリアも年齢も関係ありません。
「お客さまのために自分に何ができる?」この問いに対する答えさえあれば、大丈夫です!
久々、わたしに刺さった企画!
毎週日曜日朝7:30〜「がっちりマンデー」
成功している会社や経営者の口から語られるナマの声や、業界通のとっておきの裏ネタ等、面白い情報を教えてくれる、わたしの大好きな番組なのですが、久しぶりに唸ってしまう企画が放送されました。
昨日7月5日放送の「儲かるシニアベンチャー」
見る前のわたしのイメージとしては、ただ「シニアの人の悩みは同世代が一番わかるだろうから、シニアの人がシニアを対象にしたビジネスをやっているのかな? 」という感じだったのですが……。
シニア世代になってから起業して、ビジネスで儲かっている人は、さすがの一言でした!
さすが!シニアベンチャー4社
番組で紹介されたのは、全部で4人の「シニア社長」です。
積み重ねた経験を活かして社会貢献
(株)アクアテック
70歳を超えてから起業して、世界に注目される会社にまで育てた玉川長雄社長(89歳)
メインの取り扱い商品は、機械の洗浄用小型ポンプ。元松下電器(現:パナソニック)の技術者だった玉川社長が、自分と同じように松下電器を定年退職した仲間や後輩と一緒に、松下電器で培った技術を活かして次々新製品を開発している。
徹底的にお客さまの立場に立ったサービス
和田京子不動産
一度も働いたことのない専業主婦だった和田京子社長(85歳)が孫と一緒に起業。
自分の知識がないばかりに欠陥住宅ばかり買わされた経験から、「自分のような人を減らしたい」という思いから、80歳を過ぎてから宅建の資格を取って起業。買い手手数料無料・お客さまの内見前に自分で徹底的に内見・お客さまと一緒に家の周りの環境をチェック・24時間営業、といった、社長が素人だったからこそ思いついたサービスを徹底している。
シニア・紹介先企業・自分の会社「三方よし」を実現
(株)シニア経理財務
働きたいシニアとシニアに働いてほしいお客さまをマッチングさせた富澤一利社長(67歳)
定年退職後の経理・財務の実務経験者を、経理・財務の担当者が必要な中小企業に紹介している。中小企業の「週2〜3回働いて欲しい」というニーズにマッチしている上、定年退職するまで勤め上げた実務経験者の高いスキルを、「週2〜3回働く」という自分のペースで活かすことができる。
業界的マイノリティにターゲットを絞った結果、大成功
高齢者介護施設「松渓ふれあいの家」
介護のど素人だったから思いついた、男性向けデイサービスを始めた高岡隆一前理事長(81歳)
普通のデイサービスは70%以上が女性利用者のため、女性向けのメニューしかないところが多く、男性利用者の中には行きにくいと感じている人も多い。そこで、「麻雀・囲碁・将棋」といった男性向けメニューを充実させたところ「男性が集まるデイサービス」になった。
シニアだから、高齢者向けだから、なんて関係ないですね! すべて、成功するビジネスの王道の結果ですよね。お見事です!!
想いがあるから、素人だからこその逆転発想!
特にわたしが感銘を受けたのが、和田京子社長。85歳ですよ!
高いミッション・ビジョンを持ち、自分がやらなければ!という強い使命感を持っています。
寝る時も携帯を枕元に置いていて、お客さまからの電話にはすぐ対応! 女性のお客さまには、物件から駅までの夜道を一緒に歩いて安全確認! そして、お客さまから仲介手数料をとらない!
普通の不動産業者では、ありえませんよね。でも、和田京子社長は、自分が不動産の素人であるからこそ、本当にお客さまの立場に立ったサービスを考えついたのです。
和田京子社長は「手数料収入は普通の不動産屋さんの半分だけど、その分お客さまに来ていただければ、数でこなすからそれでいい」とおっしゃっています。
確かに、お客さまは、他の不動産屋よりも、和田京子不動産に頼んだ方が安くてサービスがいいのですから、和田京子不動産を選びますよね!
年齢・キャリア関係なし、やりたい時が、スタートの時
何かを始める前、誰でも最初は素人です。
「素人に何ができる」「経験ないのに」と言われても、素人だからこそ、業界の常識にとらわれないもの見方や考え方ができ、お客さまの立場に立ったビジネスができるということもあるのです。
経験がモノをいうということももちろんあるけれど、お客さまが一番求めているものは、あなたがこれからやろうとしていることに対する信頼なのですから。
想いがあれば、年齢もキャリアも関係ありません!
自分を活かせる、自分に合ったビジネスが必ずあるはずです。