あなたの発信した情報に触れた理想のお客さまに
「それって、わたしのことかも!?」と思ってもらえれば、あなたのビジネスは半分以上成功したも同然です。
ポイントは「いい」ではなく「何それ!?」「欲しい!!」と感じてもらうこと。
理屈ではなく、感情を揺さぶるのです。
会社を辞めると伝えた時のこと
わたしが会社を辞めることを考え始めたのは、ちょうど3年前の今頃です。
最初は、このことを誰にも言えませんでした。
「辞めるなら、そろそろ言わないとマズイ」というタイミングで仲の良かった何人かの同僚・後輩には伝えました。伝えた相手は、例外なく「スゴイ!」「応援します!」と言ってくれました。
わたしは、「会社」というところで働くことの限界を感じたというのが、会社を辞めた大きな理由でした。そのことも伝えたのですが、わたしの想いは伝わりませんでした。
わたしと同じように会社に対して不安を感じて、会社を辞めて起業するという道を選ぶ人などいなかったのです。
「いい!」と「欲しい!」は同じではない!
あなたのお友達やお知り合いに、自分のビジネスについて話した時、
「それいいね!」
「欲しい人きっとたくさんいるよ!!」
と好意的なコメントをもらえると嬉しいものですが……。
そんなふうに、あなたを「ほめて」くれた方が、そのままあなたのお客さまになってくださるかというと、話は全然別ではありませんか?
「あんなに『いい!』って言ってくれたのに、なんで買ってくれないの?」
あなたは少々腹立たしい気持ちになるかもしれませんが、これは仕方がありません。
なぜならば、あなたのお友達が「いい!」とほめてくれた基準が自分以外のところにあるのであれば、
あなたのお友達にとっては「いいものだけど、自分には必要のないもの」になってしまうのです。
例えば、
●安全性の高いベビーカー
今までのベビーカーが抱えていた転倒等の危険性を排除した、安全性を高めた画期的なベビーカー、それ自体はとても「いい」ものですが、結婚の予定のない独身男女や、すでに子育てを終えた世代の方は買いませんよね。
●上司との関係性が劇的に改善するコミュニケーションメソッド
会社での人間関係に悩んでいる人のために、ちょっと言葉の使い方を変えるだけで劇的に上司との意思疎通が良くなり、自分の想いをきちんと伝えることができるようになるメソッド、それ自体はとても「いい」ものですが、学生や専業主婦、またフリーランスや経営者といった「上司のいない人」は必要性を感じませんよね。
このように、さしあたって自分にあまり関係のないと思われる分野で、いくらいいモノだと伝えられても、相手は「自分の問題を解決するもの」だとは思いません。
いいものなのに、売れない。
その原因は、案外「伝える相手を間違っている」ということが多いのではないでしょうか。
理想のお客さま像を絞る理由は、ココにある
わたしは、常々「あなたのたった一人の理想のお客さまは誰ですか?」「お客さまを具体的な誰かひとりに絞ってください」とお伝えしています。
もう、クライアントの中には「耳タコ」と思っている人もいるかもしれません。(笑)
なぜ、そこまで「お客さまを絞る」ことにこだわるのか?
それは、あなたが伝えたいメッセージをきちんと受け取ってもらうためです。
子どものいない独身男性に「一流大学合格実績No.1」の学習塾の宣伝をしても、
定年間近の会社員に「一流会社への就活に向けて」リクルートスーツの宣伝をしても、
結婚式の準備に余念のないカップルに「成婚率バツグン」婚活パーティの宣伝をしても、
誰も興味を示さないでしょう。
でも、
子どものお受験を考えている教育熱心な母親に「一流大学合格実績No.1」の学習塾の宣伝をすれば、
就活準備を始めている大学3年生に「一流会社への就活に向けて」リクルートスーツの宣伝をすれば、
1年以内には結婚したいと思っているアラサー男女に「成婚率バツグン」婚活パーティの宣伝をすれば、
きっと興味を示すのです。
あなたのビジネスに興味を示しそうな「理想のお客さま像」を明確にイメージして、
理想のお客さまがいらっしゃるところに向けて情報を発信すれば、かならずキャッチしてくれる人はいるのです。
「欲しい!」という感情はどこから生まれるか?
あなたの発信した情報に触れた理想のお客さまに「それって、わたしのことかも!?」と思ってもらえれば、あなたのビジネスは半分以上成功したも同然です。
ポイントは「いい」ではなく「何それ!?」「欲しい!!」と感じてもらうこと。
理屈ではなく、感情を揺さぶるのです。
自分の場合に置き換えて考えてみてください。
最近、目にしたり耳にした情報(記事・広告でも可)で、「何それ!?」「欲しい!」と思ったモノはありませんか? あったとしたら「なぜ、そう思ったのか」を振り返ってみてください。
お客さまの気持ちになりきって、まずは「感じて」みましょう。