お客さまの対象年齢を絞ることで、
本当に商品に興味を持っている、
濃いお客さまを集めることができるものです。
お客さまの絞り込みは、まず、年齢別マーケティングから、ですね。
本田健さんは、本に興味を持ってもらうための工夫として、
タイトルの付け方を意識していらっしゃいます。
タイトルは「見て気分が良くなるように」しているそうです。
本田健さんの書籍タイトルの例として、
「きっとよくなる」「未来は選べる」 というのがあります。
どうせ買うなら、未来に希望が持てるように、
読んで楽しくなるように、 という考え方らしいですね。
そして、「◯◯代にしておきたいこと」シリーズにおいても、
年齢がいくつであっても「まだ間に合う」「やり直せる」と
感じさせることができるという、
安心感を与えることができるというのが大きいのでしょうね。
本田健さんによりますと、
お客さまを絞り込むことによって、こんな効果があるようです。
1.本田健さんは、若い世代の読者を増やしたいと思って、
「20代にしておきたい17のこと」という本を書いたそうですが、
結果的にこの本を書いたことで、
確実に20代の読者をつかむことができました。
2.この本が出版されたことを知った30代からの読者層からは、
「30代向けの本を書いてください」という要望が出たため
「30代にしておきたい17のこと」という本を書いたそうです。
一度客層を絞ったことによって、同一コンセプトで
異なるターゲット層への本という需要が生まれたとのことです。
3.その後、「40代にしておきたい17のこと」まで書いたところ、
他の著者による「◯◯代シリーズ」が次々生まれて、
ちょっとしたブームが起こりました。
そして、「50代向け」の本を、先に他の著者に書かれてしまったため、
慌てて「50代にしておきたい17のこと」を書いたそうです。
「◯◯代」向けの本って、もう当たり前のジャンルになっていますが、
こんなふうに誕生したんですね。(笑)
年齢を絞るカタチでターゲット客層を絞り込むと、
その年齢のお客さましか来ないのでは…と思われるかもしれませんが、
心配ご無用です。
例えば、あなたが「40歳女性のための◯◯」という商品を提案したとします。
この商品が、40歳女性のイメージアップにつながるものあれば、
確実に40歳以上の女性からでも選ばれます。
自分よりも若い世代向けの商品であっても、
「それを使えば、まだまだ若くいられるのでは」と思えば、
上の年代の方も興味を示すものです。
20代や30代の女性であっても、商品コンセプトに共感して
「40歳になった時に、そんな大人になりたい!」という
イメージをそそる商品であれば、
憧れの意味を込めて選ぶ人もいるものです。
年齢を絞ることで、本当に商品に興味を持っている、
濃いお客さまを集めることができるものです。
お客さまの絞り込みは、まず、年齢別マーケティングから、ですね。