お客さまは「良いモノ」ではなく、
「良さそうに見えるモノ」に興味を持つのです。
良さそうに見えるための決め手のひとつ、それは「名前」です。
「トップ3%だけの会社だけが知っている儲かるしくみ」
(石原明著)
から、ひとつ気づきがありましたので、シェアします。
あなたの仕事について、お客さまに知ってもらうために、最も大切なものがあります。
それはあなたの商品、サービスの名前です。
まず、名前を知ってもらいましょう。
全てはそこから始まるのです。
そして、知ってもらうからには、お客さまに良いイメージを持ってもらうことが大切です。
お客さまは「良さそうに見えるもの」に興味を持ちます。
「良さそうに見える名前」を持ったおかげで、爆発的に売れるようになったという大変おもしろい事例があります。
以前、「みだぐなす」という名前を持った商品がありました。
「みだくない」というのは、東北地方の方言で「みっともない」とか「見た目が悪い」という意味です。
「なす」というのは、野菜のナスではなくて、果物の梨のことです。
つまり、「みだぐなす」と言うのは、「みっともない梨」という意味でした。
みっともない梨…。(--;)
多分、その形状が、日本に昔からある梨とは違っていたからそういう名前をつけたのでしょうが、
そんな名前の商品、買いたいと思いますか?? 思いませんよね。
実は、この梨、原産地はヨーロッパです。
東北地方の農家が、地元の特産品をつくろうと一生懸命に開発したものだったのです。
農家の方々の研究と努力の結果、
日本古来の梨にはない甘い香りとフルーティーな食感を持った、最高においしい新しい梨ができたのでした。
でも…カタチが、日本古来の梨とは違っていたのです。
その結果、「みっともない梨」なんて意味の名前がつけられてしまっては、売れるはずもなく…。
もう、お気づきですよね?
この「みだぐなす」、今は「ラ・フランス」という名前で流通しています。
「ラ・フランス」、今や山形県の名産品ですよね。わたしも大好きな果物です。
名前を変える前はビックリするほど売れなかったそうです。
「こんなにおいしいのに、なぜ売れないんだろう。」
ココには、「よいモノが売れる」という生産者(売り手)側の思い込みがあります。
お客さまは「良いモノ」ではなく、「良さそうに見えるモノ」に興味を持つのです。
だから、商品・サービスを直感的にイメージできる「名前」が重要なのです。
あなたの商品・サービスの「名前」、良さそうに見えていますか?